立山黒部アルペンルートを構成する、黒部ケーブルカー、立山ロープウェイ、立山トンネルトロリーバス、立山高原バス、立山ケーブルカーなどを運営するもの。富山地方鉄道が筆頭株主で、富山県なども出資している。立山ケーブルカーと立山高原バス等は、2005年までは立山開発鉄道が運営していた。
黒部ケーブルカー
 黒部湖と、立山ロープウェイと接続する黒部平を結ぶケーブルカー。延長828m、軌間1067mm、高低差373m、最急勾配587‰で、全区間地下トンネルとなっている。車両は、定員130名、全長11.6mで、開業から変わっていない。コ11形と記載されているものとコ21形と記載されているものがあり、どこかで改称したようである。
   
2009.10 黒部平駅 2018.7 黒部湖駅
 形式 番号 両数  前歴  製造  消滅  備考
コ21形 1、2 2 新造 1969
立山ケーブルカー
 富山地方鉄道の立山駅と、立山高原バスの起点となる美女平を結ぶケーブルカー。1954年に立山開発鉄道によって開業したものである。延長1.3km、軌間1067mm、高低差487m、最急勾配560‰。現在の車両は2代目で、2003年に登場したため、2003形と称している。定員は120名で、初代と同じである。
   
1991.8 初代:美女平駅 2006.10 2003形:立山駅
 形式 番号 両数  前歴  製造  消滅  備考
1、2 2 新造 1954 2002 初代
2003形 1、2 2 新造 2003.4 2代目
立山トンネルトロリーバス
 ロープウェイの終点である大観峰と室堂を結ぶトンネルバス。1971年からディーゼルバスで営業していたが、排気ガスの換気が課題となり、1996年にトロリーバス化された。2018年に関電トンネルバスの営業が終了し電気バス化された後は、国内唯一のトロリーバスとなっている。車両は8000形が8両で、VVVFインバータ制御が採用されている。
 
2018.7 室堂駅
 形式 番号 両数  前歴  製造  消滅  備考
8000形 8001-8008 8 新造 1996.4
年表

  1954.8.13  立山開発鉄道の立山ケーブルカー開業
  1964.12.25 立山黒部貫光設立
  1969.7.20  黒部ケーブルカー開業
  1970.7.25  立山ロープウェイ開業
  1971.4.25  立山トンネルバス運行開始
  1996.4.23  立山トンネルバスを変更し、立山トンネルトロリーバス 3.7km開業
  2005.10.1  立山開発鉄道を合併

立山黒部貫光