いずれも、修学旅行用として開発された車両。155・159系は153系ベース、167系は165系ベースである。修学旅行色と呼ばれるオリジナルの塗装であった。
国鉄
 155系  
 修学旅行用として開発された車両で、座席の数を増やすため乗降扉の幅を小さくし座席を横5列としている。台車は、空気ばねは採用せず101系と同等のDT21A。1959年に登場、東京地区「ひので」・大阪地区「きぼう」として投入されている。1973年頃、湘南色に変わり、通常の急行列車に使用されたが、1982年までに全車運用を終えている。保存車は無い。
左:155系、右:159系
 番号 M
154
M
155
 Tc
155
T
155
 前歴 登場  消滅  備考
 1- 12 12 20 4 新製 1959.3 1984.1
 159系  
 修学旅行だけでなく臨時列車にも使用できるように、座席を横4列としたもの。中京地区「こまどり」として1961年に登場した。同じ修学旅行色であるが、黄色は155系より少し暗い。1978年頃に湘南色に変わり、通常の急行列車に使用されたが、1980年に消滅した。保存車は無い。
 番号 M
158
M
159
 Tc
159
T
159
 前歴 登場  消滅  備考
 1- 4 4 6 2 新製 1961.3 1980.8
 167系  
 165系をベースとした修学旅行用電車で、1965年に登場した。1978年頃からは湘南色となったが、臨時列車が中心で、定期運用はほとんど無かった。晩年はジョイフルトレインの補助的な役割になっていた。
 交通博物館で展示されていた、前頭部のみのモックアップが、現在は鉄道博物館の入口に移っている。修学旅行色を残す唯一の車両だが、本物かレプリカかははっきりしない。
2015.12 クハ167:鉄道博物館 
 番号 M
166
M
167
 Tc
167
 前歴  登場  消滅  備考
 1- 15 15 22 新製 1965.7-66.2  2003.9
JR東日本
 田町電車区(南チタ)  
 1989年からアコモ改造が実施され、9本のうち5本が田町色、2本がメルヘン色に変更された。メルヘン車は、後にパノラマエクスプレスアルプスと併結するため同じ塗装に変更されている。2003年までに運用を終えている。

  田町色  :1989年7月〜2003年頃(H12〜H18編成)
  メルヘン色:1990年頃〜1991年6月(H17〜H18編成)
  パノラマエクスプレスアルプス色:1993年3月〜2003年頃(H17〜H18編成)
 
1990.3 メルヘン色 左:田町色、右:メルヘン色
 形式 M
166
M
167
Tc
167
Tc
165
 前歴  登場  消滅  備考
165系 1 国鉄 1987.4 2003.10
167系 9 9 17
JR西日本
 宮原電車区(近ミハ)  
 宮原の167系は4両編成6本で、うち4本は一方の先頭車が165系、残る2本は両方とも165系であった。2001年までに消滅している。
 形式 M
166
M
167
Tc
167
Tc
165
 前歴  登場  消滅  備考
165系 8 国鉄 1987.4 2001.12
167系 6 6 4
車両配置表
155・159系配置表
1960 1964 1966 1968 1970 1972 1975 1978 1980 1982
田町  12 20 16 16 16 16 16 16 16
大垣 16 16 16 16 16 48 48 36 8
宮原 12
明石 20 32 32 32
網干 32
167系配置表
1968 1972 1975 1978 1980 1982 1985 1987 1990 1995 2000 2002
田町  16 16 36 36 36 36 35 35 35 35 35 35
宮原 16 16 16 16 16 16 16 16 4
下関 36 36
155・159・167系