ナミブ砂漠は、約8000万年前に形成された、世界で最も古い砂漠といわれる。寒流の影響で海水温が低いため、上昇気流が発生せず、海岸まで砂漠が広がっている。砂漠の砂は海からの風によって少しずつ内陸に運ばれ、その時に鉄分が付着し酸化するため、内陸部の砂丘はアプリコット色である。

  
ナミビア
 ナミブナウクルフト国立公園(世界遺産) 
 ナミブ砂漠の核心部、ナミブナウクルフト国立公園は、海岸の街ウォルビス・ベイからバスで7時間ほど。ほぼすべて未舗装道なので、揺られ続けてさすがにぐったりする。公園の入口にある飛行場から、まずは5人のりセスナで遊覧飛行。45分のコースはデューン45などを見てソッサスフレイ付近で折り返し。帰路は超低空や急旋回などアクロバット飛行のサービスまであり、中身の濃いフライトだった。
2018.5 デューン45付近 2018.5 アプリコット色の砂漠が続く
2018.5 左奥が大西洋 2018.5 砂丘にぶつかりそうな低空飛行
 翌朝は、旅のハイライトであるデットフレイの朝日。フレイとはかつて水があった所で、水が干上がって立ち枯れた木だけが残る。デッドフレイは東側に大きな砂丘があるので、日の出直後は砂丘の影となり、西側の砂丘だけが朝日に染まるというコントラストが楽しめるのである。日の出前から約1時間、刻々と変化する風景をたっぷり堪能した。
2018.5 日の出前のデッドフレイ 2018.5 砂丘に朝日があたり始める
2018.5 朝日に染まる砂丘とデッドフレイ
2018.5 ビックマミーと呼ばれる砂丘 2018.5 風紋 
 デューン45は、最も有名な砂丘の1つで、30分ほどで登ることができる。しかしその先にはまだ高い砂丘がいくつもあるので、砂丘を遠くまで見わたすことはできず、期待ほどではなかった。なお、2012年の紅白でMISIAが歌ったのはここである。また、デューン33は陰影が美しいのでパンフレットなどによく登場する砂丘だが、お昼近くだったので影がなく物足りなかった。
2018.5 デューン45より 2018.5 デューン33
 ☆世界遺産「ナミブ砂海」 2013年登録
 デューン7  
 デューン7は、海岸の街ウォルビス・ベイからバスで僅か15分ほど。内陸部の砂は長い年月をかけてアプリコット色になっているが、ここは海岸近くなので、砂浜と同じようなグレーの砂丘である。
2018.5 デューン7

ナミブ砂漠