223系・321系をベースとして開発された、JR西日本初の交直流近郊型電車。車体はステンレス製で、前頭部は鋼製。全長は20,100mmで、両開き3扉。座席は転換クロスシートで、車端部はロングシート。機器は223系2000番台に類似しており、台車はボルスタレス、軸梁式のWDT59BとWTR243C。主電動機はWMT102C(1時間定格出力230kW)。駆動はWN、制御はIGBT素子のVVVFインバータ、制動は電気指令式(回生併用)で抑速ブレーキ・耐雪ブレーキ付きである。0番台3次車では、前面デザインが大きく変更された。
2022.4 森田-福井間
 0番台  
 2006年に登場し、北陸線で運用されている。0番台は当初金沢と敦賀に分けて配置されており、とくに3次車はすべて敦賀へ新製配置された。2017年3月に、全車金沢へ集結したが、2020年3月に1・2次車の一部が敦賀へ転属となっている。

  2006.11.30 営業運転開始
2010.8 南今庄駅付近  2016.7 小松駅
2016.7 0番台3次車:武生駅
 2015年の北陸新幹線金沢開業に伴って、あいの風とやま鉄道に32両、IRいしかわ鉄道に10両が譲渡された。さらに、2024年の北陸新幹線敦賀開業に伴って、IRいしかわ鉄道に32両、ハピラインふくいに32両が譲渡され、JRの2-4次車は消滅している。
2016.10 あいの風とやま鉄道:金沢駅 2016.10 IRいしかわ鉄道:金沢駅
 100番台  
 七尾線の413系・415系を置換えるために登場したもの。帯が茜色となっている。
2022.4 能瀬〜宇野気間
 番号 Mc
521
Tc
520
 前歴 登場  消滅  備考
1-5 5 5 新製 2006.9-06.10   1次
6-20 15 15 2009.10-11.1 2024.3  2次
21-35 15 15 2011.1-11.3
36-56 21 21 2013.11-15.2 3次
57-58 2 2 2021.4  4次 
101-115 15 15 2019.12-20.10
車両配置表

2005 2008 2010 2012 2015 2018 2020 2022 2025
金沢 20 30 22 70 60 94 30
敦賀 10 10 40 48 10 10

521系