多古線(成田-八日市場30.7km) 
 もとは千葉県営鉄道として始まった珍しい路線。最後も、インドネシアに鉄道を建設するための資材供出で休止になったという数奇な運命をたどっている。

  1911.7.5  千葉県営鉄道成田〜三里塚間開業(11.10.5多古まで延伸)
  1926.12.5 多古〜八日市場間開業
  1927.4.1  成田鉄道に譲渡
  1944.1.11 全線休止(46.10.9廃止)

 三里塚-千代田間は成田空港の敷地となっているが、その先は細い道路に転用されていて廃線跡がわかりやすい。五辻付近は大きく北側を迂回する旧線があり、一部が未舗装の道として残されていた。   
2008.7 千代田-五辻間 2008.7 五辻付近 旧線跡
  
 宗吾線(宗吾-不動尊5.3km) 
 成田鉄道には、鉄道線のほかに、成田山と宗吾を結ぶ軌道線があった。歴史は鉄道線よりも古いが、戦時中に鉄道線と運命を共にしている。

  1910.12.11 成宗電気軌道成田山門前(のちの不動尊)〜成田駅前間開業
  1911.1.20  成田駅前〜宗吾間延伸
  1916     成田電気軌道と改称
  1927.     千葉県営鉄道を譲受し成田鉄道と改称
  1944.12.11 全線廃止

 成田駅前〜不動尊間は軌道のあった道路がそのまま残されており、当時のままのレンガ積みのトンネルもあった。   
2008.7 成田駅前-不動尊間

成田鉄道