博多〜西鹿児島間に新たに設定された特急「つばめ」向けに開発されたもの。JR九州ではおなじみの水戸岡氏デザインで、初期の代表作といえる。車体は構成で、多彩なロゴはJR九州の特徴となる。グリーン車には4人個室、普通車にもセミコンパートメントが設置され、立ち席ビュフェも設けられた。台車はボルスタレス、円錐積層ゴム式のDT400KとTR400K。主電動機はMT61QB(1時間定格出力150kW)。駆動は中空軸平行カルダン、制御はサイリスタ位相、制動は電気指令式(発電併用)である。
  
2023.4 高城-鶴崎間
新製車
 鹿児島に配置され、1992年7月に運行を開始した特急「つばめ」を中心に運用。1994年からは南福岡にも配置され、特急「かもめ」でも運用されるが、2年ほどで終了した。
 1999年に、一部が南福岡へ転属し、特急「有明」運用車となった。また、2004年3月の九州新幹線開業に伴い、「つばめ」運用車のリニューアル改造が実施され、オリジナルの車両は消滅している。

  1992.7.15 特急「つばめ」にて営業運転開始
  1993.3.18 特急「にちりんシーガイア」「ドリームにちりん」運用開始
  1994.3.1  特急「かもめ」運用開始
  1996.3.16 特急「かもめ」運用終了、全車鹿児島所属となる
  1999.3.13 特急「有明」向け編成が南福岡へ転属
  2004.3.13 特急「リレーつばめ」向けリニューアル改造によりオリジナル車両消滅
 
 1993.8 「つばめ」
 番台 Mc
786
M
786
M
787
Msc
787
Tc
787
Thsc
786
T
787
Tb
787
 前歴  登場  消滅  備考
0番台 9 6 18 9 11 9 新製 1992.6-93.7    鹿児島配置
100番台 6 7
200番台 5
300番台 3
0番台  5 7 5 5 5 1993.12-94.6 南福岡配置
100番台 2 5
300番台 5
0番台         6 11      〃 1999.2-00.2    
100番台              3    〃 2002    
リニューアル改造
 「有明」編成 
 1999年に登場した、特急「有明」向けの改造車。先頭車の新製と、中間車の先頭車化改造が実施され、4両編成11本となっている。2011年3月の九州新幹線全通時に全車大分へ転属し、特急「にちりん」「ひゅうが」「きりしま」の485系を置換えている。

  1999.3.13 特急「有明」向け編成登場、南福岡の所属復活
  2001.10.6 特急「かいおう」新設
  2011.3.12  大分へ転属、「にちりん」「ひゅうが」「きりしま」運用開始
  2011.3-14.10 AROUND THE KYUSHU塗装へ変更
 
 2004.6 有明色:熊本駅  2017.3 AROUND THE KYUSHU
:宮崎-南宮崎間
 「リレーつばめ」編成 
 2004年の九州新幹線部分開業を前に、室内の更新やビュッフェ廃止などのリニューアル改造が行われ、「リレーつばめ」編成が登場した。ロゴの変更だけでなく、地色が少し暗いグレーに変更されたほか、7両化のために3両新製されている。2011年の九州新幹線全通後は、特急「かもめ」「みどり」に転用されている。

  2002.7-04.3 リニューアル改造
  2004.3.13  九州新幹線開業により、「リレーつばめ」新設
  2010.3-   AROUND THE KYUSHU塗装への変更始まる
  2011.3.12  九州新幹線全通により、「リレーつばめ」廃止
         「かもめ」「みどり」「にちりん」「ひゅうが」「きりしま」運用開始
  
2021.11 AROUND THE KYUSHU
:肥前山口〜肥前白石間
2019.11 AROUND THE KYUSHU:現川駅
2023.11 AROUND THE KYUSHU:伊賀屋-佐賀間
D&S列車
 36プラス3 
 JR九州では初めてとなる、電車によるD&S列車。曜日によって異なる5つのルートが設定されている。2020年10月に営業運転を開始した。
  
2021.11 36ぷらす3:肥前竜王駅
車両配置表

1995 1998 2000 2002 2005 2008 2010 2012 2015 2018 2020 2022
鹿児島 81 120 93 93
南福岡 39 44 44 140 140 140 96 96 96 96 96
大分 44 44 44 44 44

787系