交流区間における客車列車を置換えることを目的とした車両。417系は交直流車、713系は交流車で、713系はサイリスタ位相制御などの最新技術の試験車も兼ねていた。車体はほぼ共通で、鋼製の20m級2扉。座席はセミクロスシートである。
417系
 交直流車であるが、仙台地区の交流区間のみで使用。台車は急行型の451系と同等の空気ばねDT32F/TR69J。主電動機は415系と同等のMT54E(1時間定格出力120kW)、制御は電動カム軸式、制動は電磁直通(発電併用)で抑速ブレーキ付きである。冷房準備工事が行われていた。高性能であるがゆえに高価で、国鉄の財政悪化により僅か15両の製造に終わった。 3両が阿武隈急行に譲渡されている。

  1978.3  仙台運転所に配置
  1988-  冷房化改造
  1990.7-91.2 東北色へ変更
  2007.7.1 営業運転終了
  2008.8  全廃、ただしK-4編成が訓練センターの訓練車となる
  2019.8  訓練車廃車
   
左:国鉄色、右:東北色  2015.12 阿武隈急行:梁川車庫 
番台  Mc
417
Tc
416
M
416
 前歴  登場  消滅 備考
0番台 5 5 5 新製 1978.3 2008.8
713系
 長崎本線における客車列車置換えのために登場した形式で、サイリスタ位相制御などの最新技術が取り入れられている。台車は空気ばねを採用せず、コイルばねのDT21DとTR62。主電動機はMT61(1時間定格出力150kW)、制動は電磁直通(回生併用)である。また、新製冷房車であった。1984年に試作車として900番台の2両編成4本が登場したが、国鉄の財政悪化により、量産車が製造されることは無かった。塗装は、当初から国鉄色ではなくクリーム地に緑帯が採用されていた。1996年7月の宮崎空港線開業に合わせて、宮崎に転属。同時に、赤いサンシャイン塗装となっている。

  1984.2  長崎本線で運用開始
  1986-87 九州色へ変更
  1996.7.18 宮崎空港線開業に合わせて宮崎地区に転属
登場時塗装
 
2005.12 南宮崎駅(左の車両) 2017.3 宮崎-南宮崎間 
 形式  Mc
713
Tc
712
 前歴  登場  消滅 備考
713系 4 4 新製 1983.7
車両配置表
417系
1978 1982 1987 1990 1992 1995 1998 2000 2002 2005 2008
仙台 15 15 15 15 15 15 15 15 15 15 12
713系
1987 1990 1992 1995 1998 2000 2002 2005 2008 2010 2012 2015 2018 2020 2022
南福岡 8 8 8 8
鹿児島 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8
417系・713系