北アルプスは、一般的には飛騨山脈と呼ばれ、東に姫川・木曽川、西に神通川・飛騨川が流れる。約270万年前に始まる火山活動で山脈の基盤ができ、約130万年前からは赤石山脈と同様に断層活動で急激に隆起している。
 北アルプスの南部は、山が連なる北側とは対照的に乗鞍、御嶽の2つの山が独立峰のようにそびえる。どちらも、中腹に広い高原が広がる、雄大な山である。

乗鞍岳
 乗鞍岳は、槍・穂高連峰の南にある複合火山。最高峰の剣が峰をはじめ、摩利支天岳、富士見岳など23もの峰がある、広大な山である。記録に残る噴火は無いが、活火山とされている。
 写真は乗鞍岳の麓から見たもので、左端が高天原、その右が剣ヶ峰、右は摩利支天岳、富士見岳、大黒岳と畳平がある。バスで上まで行って山頂に立つつもりだったが、スカイラインが渋滞で何時間かかるかわからないと言われてこの時は諦めた。
2002.10 鈴蘭橋より
 乗鞍岳(剣が峰、3026、百名山)
 渋滞で登るのをあきらめた翌年、スカイラインの交通規制で渋滞がなくなったのでバスで畳平まで順調に登った。バスを降りるともう360度の大展望が広がっており、北側の奥穂、槍のながめは畳平に近い大黒岳からが一番いい。そして剣ヶ峰に登ると、南アルプスや八ヶ岳、白山なども見ることができた。御嶽だけは雲に隠れていたが、これだけ晴れていれば十分である。気持ちがいいので下りは麓まで歩いたが、さすがに距離があって少し足が痛くなった。

<畳平10:00-10:20大黒岳-11:45剣ヶ峰12:30-冷泉小屋-16:00三本滝分岐-17:00駐車場>
 2003.10 肩ノ小屋より
左端が剣ヶ峰、右は蚕玉岳、朝日岳
2003.10 肩ノ小屋口より
2003.10 剣ヶ峰より
手前左から摩利支天岳、富士見岳、大黒岳。背後は槍・穂高連峰
2003.10 乗鞍高原より
 乗鞍岳山頂からの眺め。左端に黒部五郎岳、その右に笠ヶ岳。中央は三俣蓮華岳、水晶岳、鷲羽岳、右に野口五郎岳。水晶岳の左には立山、野口五郎岳の右には白馬岳も見えている。右手前は焼岳。
2003.10 乗鞍岳より
 御嶽山のロープウェイ付近からの眺めで、背後には穂高連峰も見えている。登りはじめたら乗鞍は見えなくなってしまった。
2012.10 御嶽山より
 鉢盛岳(2446)  
 乗鞍岳の東、主稜線から大きく外れて松本盆地との中間にある山。写真の中央が鉢盛山で、遠くには八ヶ岳連峰全体がよく見えている。 
2003.10 乗鞍岳より
御嶽山
 御嶽山は、乗鞍岳の南にある成層火山。最近では1979年と2014年に噴火があり、2014年の噴火では登山者が多く犠牲になった。最高峰は剣が峰で、その周囲に摩利支天山、継母岳、継子岳などのピークがある。
2008.3 飛行機より
 御嶽山(剣が峰、3067、百名山) 
 御嶽山はなかなか見る機会がなかったが、この時は最高の秋晴れ。まずは開田高原から御嶽山の全容を楽しむ。紅葉は期待していたほどではなかったが、満足の風景である。ロープウェイから山頂に登っていくと、中央アルプスの向こうに富士山も見えていた。ただ、山頂が立派な階段になってしまっているのは興醒めである。 

<ロープウェイ終点9:55-10:50八合目-12:20二ノ池-12:40剣ヶ峰12:50-16:15ロープウェイ>
 標高差920m
2011.10 開田高原より 左端が剣ヶ峰 2011.10 ロープウェイ終点より 右は継子岳
中央に幻の滝
2011.10 剣ヶ峰山頂 2011.10 剣ヶ峰山頂より 摩利支天山、継子岳
 御嶽山から見た中央アルプス。中央やや左が木曽駒ヶ岳、その右の尖った山が宝剣岳である。
 2011.10 御嶽山より
 名古屋セントラルタワーズができて間もない頃、展望台から見た風景で、左奥に御嶽山が見えている。右手前は名古屋城。次に行った時は展望台がなくなってしまっていた。
2005.5 名古屋セントラルタワーズより

北アルプス−乗鞍・御嶽