「通勤電車としても使用できる特急電車」という新しいコンセプトのもとに設計された形式。車体は鋼製の20m級2扉。座席はリクライニングを省略した転換クロスシート。台車は117系と同等のDT32HとTR69K。機器も117系とほぼ同じで、主電動機はMT54D(1時間定格出力120kW)、駆動は中空軸平行カルダン、制御は電動カム軸式、制動は電磁直通(発電併用)である。暖地向け0番台と寒地向け200番台がある。
2019.5 来宮-伊豆多賀間
国鉄
 0番台 
 特急型の電車でありながら、まず1981年3月に急行「伊豆」や普通列車として使用が始まり、同年10月に特急「踊り子」に格上げされた。従来の国鉄車両には無かった、斜めのストライプという斬新なデザインであった。1999年にリニューアル工事が始まり、新湘南色と呼ばれる塗装に変わっていたが、2011年頃から踊り子塗装に戻っている。田町車両センター廃止とともに大宮総合車両センターへ移管された。

  1981.3.26 営業運転開始
  1981.10.1 特急「踊り子」運用始まる
  1986.11.1 「湘南ライナー」運転開始
  1999.6-2002 リニューアル工事、新湘南色に変更
  2011.7-  踊り子塗装に復帰
  2013.3.16 大宮総合車両センターへ移管
  2021.3.13 定期運用終了
2016.1 踊り子色:鶴見駅  2016.2 新湘南色:新子安駅
 番台 M
184
M
185
Tc
185
Ts
185
T
185
 前歴  登場  消滅  備考
 0番台 31 31 15 16 7 新製 1981.1-8
100番台 15
 200番台 
 200番台は寒地向けで、当初は急行や普通列車での使用から始まり、1982年10月から特急で使用された。0番台と見分けるいちばんのポイントは、ヘッドマークの下のタイフォンにカバーが付いていることである。塗装は、緑帯1本の大人しい塗装であったが、1995年からのアコモ改造に伴いエクスプレス185塗装と呼ばれる派手なカラーになった。2006年に大宮総合車両センターへ移管されている。

  1982.3.10 営業運転開始
  1982.6.23 「新幹線リレー号」運転開始
  1982.11.15 特急「谷川」「あかぎ」「白根」定期運用始まる
  1994.12-96.11 シュプール「フルフル」塗装実施(S201・205編成)
  1995.9-98.11 リニューアル工事、エクスプレス185塗装に変更
  2006.3.18   大宮総合車両センターへ移管
1985年頃 旧塗装 1984年頃 なぜか踊り子色の「谷川」
 
2019.5 踊り子色:伊豆多賀駅 2014.3 エクスプレス185塗装:鶯谷駅付近
左から シュプール「フルフル」塗装、あまぎ色、湘南色
 番台 M
184
M
185
Tc
185
Ts
185
T
185
 前歴  登場  消滅  備考
200番台 32 32 16 16 新製  1981.12-82.6     
300番台      16    
車両配置表

1982 1985 1987 1990 1995 2000 2005 2008 2010 2012 2015 2018 2020 2022
田町 115 143 143 164 164 164 164 164 164 164
新前橋 63 84 84 63 63 63 63
大宮 63 63 63 187 157 137 74

185系