世界の屋根といわれるパミール高原は、平均標高5000mを誇る。有名な山が少ないのは、高峰でも高く見えないためだろうか。
東部パミール
 ムスターグアタ(7546、世界百名山)  コングール(7719)
 この日も雲が多く、スバシ峠ではほとんど見えなかったが、カラクリ湖で30分粘っているとようやく山頂が姿を表した。白が印象に残る山である。  ムスターグアタより標高が高いのに、こちらは世界百名山に選ばれていない。これもカラクリ湖から見えるはずだが、麓まで雲に隠れていた。その後移動中に少し見えてきたが、ここからでは頂上は見えない。
 2009.5 カラクリ湖より 2009.5 カラクリ湖〜カシュガル間より
 左がムスターグアタ、右はコングールと思われる。広いタクラマカン砂漠上空はほとんど雲に覆われていたが、このあたりから急に視界が開けた。
2009.5 飛行機より
 クンジェラブ峠
 中国・パキスタン国境で、標高4733m。かつてのシルクロードのルートの1つであり、ここを超えるのが憧れの1つだった。麓の村はまだ標高3000m以下で、そこから悪路を4時間かけて一気に登ると一面の銀世界。風も強く長居はできなかった。  クンジェラブ峠を超えて中国側に入ると、驚くほど立派な道が一直線に続く。バスも怖ろしいほどスピードを出して、タシクルガンまで1時間半ほどで走り抜けた。
2009.5 クンジェラブ峠 2009.5 クンジェラブ峠〜タシクルガン間
天山山脈
 ボゴタ峰(5445m)
 ウルムチは二度目であるが、前回は曇っていて山は何も見えなかった。今回は行きに飛行機から、そして帰りはホテルからの朝焼けを見られて、なかなかラッキーである。
2009.5 ウルムチより 2009.5 飛行機より
 ハンテングリ峰(6995、世界百名山)またはポベーダ峰(7439、世界百名山)
 ウルムチからイスラマバードへのフライトは、カラコルム山脈の眺めばかりを考えていたが、飛び立ったとたん天山山脈の絶景が広がって飛行機の中を走り回ってしまった。左の写真は進行方向右側に見えた存在感のある山で、見えた時間なども考えるとハンテングリ峰かポベーダ峰ではないかと思われる。
2009.5 飛行機より 2009.5 飛行機より

パミール高原・天山山脈