利尻山は、日本最北の成層火山。約20万年前に活動を開始し、8000年前以降は活動していない。北海道の道北エリアには、他に天塩山地、北見山地、増毛山地などがあり、このうち増毛山地は古い時代の火山である。

利尻島
 利尻山(1721、百名山) 
 愛称は利尻富士。全国に富士と名のつく山は数多くあるが、海からそびえる利尻富士は本家富士山にも負けない美しさがある。固有種のリシリヒナゲシをはじめ、高山植物も豊富な山である。
 利尻といえば海に浮かぶ姿を見たいと思い、初めてのレンタカーの旅でサロベツの海岸近くを走った。ちょうど夕陽に染まった利尻山と出逢えて最高の気分であった。今でも、ここからの利尻が最も美しく感じられる。 
 1993.9 サロベツより   1993.9 稚内港より
 利尻島初訪問の時は、礼文がメインだったので1泊のみとして、定期観光バスで島のまわりを1周した。山は雲に隠れがちだったが、夕方ホテル周辺を散歩しているとようやく堂々とした姿を見せてくれた。
 1995.6 利尻島鴛泊より
手前はエゾカンゾウ群落
 礼文ではお花畑と並んで利尻を間近に見られることを楽しみにしていたが、雲が多くなかなか姿を表さなかった。2日目の日暮れ間際、諦めかけていた頃に急に霧が晴れたが、それも一瞬だけであった。
1995.6 利尻島仙法志より 1995.6 礼文島香深より
 2度目の利尻島訪問は、山に登ることが最大の目的であった。登山ルートは鴛泊からと沓形からの2つあり、一般的な鴛泊ルートを選択。北麓の登山口は小雨で心配したが、やがて雲の上に出て、長官山でついに目の前に利尻山がくっきり現れた。ここから山頂まではさらに1時間以上の登りで、山頂に近いほど急になっていくので最後はきつかったが、山頂に立ったときの気分は素晴らしいものであった。夕方の飛行機で島を離れる予定だったので、下りは時間を気にしながらの慌しいものになってしまったが、飛行機からは海に浮かぶ利尻山の美しさがとてもよくわかった。

<登山口6:40-8:50長官山-10:00山頂10:40-14:00登山口> 標高差1500m
 2004.7 長官山より 2004.7 航空機より
増毛連峰
 暑寒別岳(1491、二百名山)
 増毛山地の主峰、暑寒別岳は、石狩支庁と留萌支庁の境にある。東側に雨竜沼湿原がある花の山だが、登山は標準タイムで5〜6時間かかる。まだ近づいたことはないが、札幌タワーから市街地の奥によく見えていた。 
2004.3 札幌タワーより

道北の山々