札沼線は石狩川をはさんで函館本線と並行しているため、戦時中は不要不急の路線として大半が休止になり、全線復活は終戦から11年もかかっている。とくに新十津川以北は輸送密度が低かったため、1968年に国鉄諮問委員会が「使命を終えた」とした赤字83路線の1つに入り、再開から僅か16年後に廃止されている。

  1931.10.10 札沼北線石狩沼田〜中徳富間開業
  1935.10.3  札沼線桑園〜石狩沼田間全通
  1943.10.1  石狩月形〜石狩追分間休止(翌年に石狩追分〜石狩沼田間休止)
  1953.11.3  雨竜まで運転再開(1956.11.16全線運転再開)
  1972.6.19  新十津川〜石狩沼田間廃止 
  1960 1965 1970
 輸送密度(千人/日) 0.7 0.6 0.2
 貨物輸送量(万t/年) 不明 5.5 不明
廃線跡
 新十津川-石狩沼田34.9km
 新十津川を出てすぐのところにある徳富川橋梁は、鉄道の雰囲気をよく残している。しかし、見どころはほとんどここだけで、その先は石碑や倉庫の位置から駅を想像するしかなかった。 
2011.7 新十津川〜石狩橋本間@
徳富川橋梁
2011.7 上徳富駅跡A
2011.7 雨竜駅跡B 2011.7 石狩追分駅跡C
2011.7 和駅跡D 2011.7 中ノ岱〜碧水間E
2011.7 碧水駅跡F 2011.7 碧水〜北竜間G
 

札沼線