西武鉄道のルーツは、廃止した軌道を除くと武蔵野鉄道、川越鉄道、多摩鉄道、多摩湖鉄道の4つ。いずれも開業当初はSLが活躍していた。川越鉄道は合併や分離を経て、西武鉄道となる。しかし現在の西武鉄道は武蔵野鉄道の方が存続会社で、1945年に西武鉄道を吸収して西武農業鉄道となり、翌年西武鉄道に改称している。

   
2021.4 仏子〜元加治間
戦前
 旧武蔵野鉄道
 1922年の武蔵野鉄道電化時に導入された電車は木造ダブルルーフ。1926年には半鋼製車も登場した。また電化翌年の1923年には貨物輸送のため3両の電気機関車が導入されている。このうち1両は今も保谷車両基地で保存され、1両は弘南鉄道で現役である。
    
2019.2 ED12:保谷車両基地 2017.6 もとED13:弘南鉄道譲渡後
種類 旧形式 合併後 両数  登場  消滅  備考
SL 1-5 5 1914 1937
6 1 1917 1937 もと南海
7 1 1922 1937 もと秩父
EL デキカ10形 E11-13 3 1923.10 1973.9
デキカ20形 E21-22 2 1927.3 1978.3
EC デハ100形 クハ1201-1206
モハ105-106 等
10 1922.6-25.10 1956.3
デハ130形 モハ131-132
モハ201-204
6 1925.12-26.10 1956.6
デハ321形 モハ211-214 4 1926.10 1960.2
デハ1321形 モハ221-226 6 1927.3 1965.2
デハ5551形 モハ231-238 8 1928.6 1963.9
デハ5561形 モハ241-242
クハ1241-1242
4 1928.6 1958.8
デハ5571形 モハ301-304 4 1942.9 1964.3
クハ5855形 クハ1231-1237 7 1940.4-40.11 1959
 旧川越鉄道・西武鉄道
 5号は川越鉄道、7号は西武鉄道が導入したSLで、いずれも輸入機。今も保存されている貴重なものである。また、制御車のクハ1150形が津軽鉄道で客車として使用されていたが、今ではかなり荒廃している。
    
2019.2 5号:保谷車両基地 2019.4 7号:東品川公園
   
2017.6 もとクハ1150形:津軽鉄道譲渡後
種類 旧形式 合併後 両数  登場  消滅  備考
SL 1-2 .2 1894 1949
3-4 5-6 2 1896・1902 1962
5-6 4 2 1913・24 1961 国鉄払下げ
8・2 7・2 2 1943・44 1961 国鉄払下げ
EC モハ500形 クハ1251-1260 10 1927.1 1961.6
モハ550形 モハ151-162 12 1927.1-28.11 1966.11
クハ600形 クハ1151-1158 8 1928.10 1966.8
モハ201形 モハ251-260 10 1941.3 1963.4
DC キハ10形 キハ11-13 3 1928.11
キハ20形 キハ21-22 2 1938.3 1958
キハ100形 キハ111-112 2 1943-48 1957 国鉄払下げ
 旧多摩湖鉄道
 開業時の車両はガソリンカー2両で、すぐに国鉄からSLを1両導入。さらに2年後には一部電化して電車が導入された。多摩湖鉄道オリジナルの車両はガソリンカーのみで、電車とSLは譲り受けたものである。保存車な無い。
種類 旧形式 合併後 両数  登場  消滅  備考
SL 1650 1 1928 1935 国鉄1650払下げ
EC デハ10形 モハ21-23 3 1930 1961.4 もと駿豆
モハ20形 モハ101-103
(クハ1111-1113)
3 1933-34 1964.8 もと京王
モハ15形 モハ11-13 3 1941 1950 もと江ノ電
DC ジハ1形 キハ1 2 1928 1949.3
ジハ101形 2 1928 1936
 旧多摩鉄道
 多摩鉄道の開業当初は砂利輸送が主目的だったため、ガソリンカー導入は西武合併後である。開業時のSLが昭和鉄道高校で保存されている。
   
2016.3 3号:昭和鉄道高校
 旧番号 改番後 両数  登場  消滅  備考
A1 3 1 1917 1956 国鉄220払下げ
1295、1402 2 1918 1934 国鉄1295、1402払下げ
戦後の旧型車
 国電復旧車・譲受車
 311系は、17m級の車体を新造して戦災国電を復旧したもの、401系は国鉄モハ63形の事故車、371系は国鉄モハ11形を譲り受けたものである。。また、1411形は20m級の戦災国電復旧車と鋼体化車、新造車が混在する。クハ1311形のうち3両が多摩湖線351系の中間車となり、1990年まで残っていた。
  
311系
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
クモハ311形
クハ1311形
311-343
1311-1336
48 1948-53 1990.6 もと戦災国電
モハ401形
クハ1421形
401-402
1421-1422
4 1953-56 1973.9 もと国鉄モハ63形
モハ371形
モハ351形
371-382
352
13 1959-65 1975.7 もと国鉄モハ11形
クハ1411形 1411-1450 40 1950-59 1981.3 もと戦災国電等
<譲渡>
 弘南鉄道(311系:1971.10-99.6、2両)
 伊豆箱根鉄道(311系:1972.12-81.9、2両)
 大井川鉄道(371系・1411形:1976.8-98.12、3両)
 栗原電鉄(371系:1976.12-87.5、2両)
 上毛電気鉄道(1411形:1977.7-90.8、8両)
 モハ101形
 多摩湖線近代化のために登場したもので、多摩湖鉄道や西武軌道線(後の都電杉並線)など雑多な経歴をもつ車両の鋼体化等改造車。このうち西武軌道線をルーツにもつ車両が、後に愛知県の日本油脂専用鉄道に譲渡され、今も保存されている。
  
2021.9 もとモハ106:武豊町長尾児童館
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
モハ101形 101-103 3 1951 1964.8 もと多摩湖モハ20形
104-107 4 1950-53 1962.1 もと西武軌道
クハ1101形 1101 1 1951 1957.1 もと篠山鉄道
クハ1111形 1114-15 2 1953-56 1958.8 新製
クハ1121形 1121-1122 2 1958 1963.4 キハ20形
 501→411→351系
 戦後最初の新造車で、先頭車17m、中間車20mの変則編成。後に中間車は501系(2代)に編入され、先頭車のみ改番を繰り返して351系となった。長く西武の標準スタイルとなる非貫通湘南型は、この形式が最初である。最後はサハ1311形と組んで3両編成3本となり、多摩湖線で1990年まで活躍していた。また、8両が上毛電鉄、4両が大井川鉄道に譲渡されている。
    
2015.11 クモハ355:西武鉄道横瀬基地 2003.11 大井川鉄道:千頭駅 
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
モハ501形
サハ1501形
→クモハ351形
501-520
1501-1520
(351-370)
40 1954.7-56.9 1990.6
<譲渡>
 上毛電気鉄道(1977.7-90.8、8両)
 大井川鉄道(1976.8-2002.2、4両)
 501系(2代)
 初代501系の増備車で、全鋼製の20m車。17m車は351系に改番したが、初代501系として製造された半鋼製のサハ1501-1520は2代目501系と編成を組んだ。総武流山電鉄、伊豆箱根鉄道、三岐鉄道への譲渡車がある。
  
1980.8 伊豆箱根鉄道譲渡後(左の車両)
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
モハ501形
サハ1521形
501-530
1521-1530
40 1957.8-59.7 1980.3
<譲渡>
 伊豆箱根鉄道(1975.10-90.5、10両)
 三岐鉄道(1977.12-1995.8、7両)
 総武流山電鉄(1979.1-99.6、12両)
 451系
 西武初の両開き扉で、まるで国鉄101系のような切妻スタイルになった。上信電鉄、三岐鉄道、一畑電鉄への譲渡車がある。
    
1995.5 一畑電鉄譲渡後:松江温泉駅   2017.3 上信電鉄譲渡後:高崎車両区
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
モハ451形
クハ1451形
サハ1471形
451-474、481-488
1451-56
1471-74、81-92
54 1959.11-63.2 1984.8
<譲渡>
 上信電鉄(1980.11-1996.12、7両)
 一畑電鉄(1981.12-1996.12、6両)
 三岐鉄道(1981.12-1997.10、6両)
 551・571系
 551系は、西武で最後に製造された吊掛け駆動車。501系に似た湘南型だが、窓柱が細くなって1枚窓のように見える。側面は451系と同じ両開き3扉である。当初はMcTTMcの4両編成6本だったが、501系の増結用としてT車が10両増備される。この10両は後に半数が電装化され、さらに切妻の運転台を付けてMcTcの571系2両編成となっている。551系は総武流山電鉄と一畑電鉄、571系は三岐鉄道へ譲渡されている。
   
1995.5 一畑電鉄譲渡後(右の車両)
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
クモハ551形
サハ1551形
551-562
1551-1572
34 1961.9-62.10 1988.3
クモハ571形
サハ1571形
571-579
1571-1579
10 1968.7-68.11 1988.3 サハ1563-1572改造
<譲渡>
 総武流山電鉄(1984.11-2001.5、2両)
 一畑電鉄(1985.3-2006.10、4両)
 三岐鉄道(1988.4-2009.2、2両)
戦後の機関車
 戦後、数多くの電気機関車が導入されたが、数年しか在籍しなかったものも多い。E41・51・61・71形の4形式は1980年まで残っていた。今も横瀬基地で3両が保存されている。
    
2016.7 もとA1:松本電鉄譲渡後 2015.11 E43:西武鉄道横瀬基地 
2015.11 E52:西武鉄道横瀬基地 2015.11 E71:西武鉄道横瀬基地
種類 番号 両数  登場  消滅  備考
国鉄払下げ ED1 1 1948.1 1949.8 もと国鉄ED22
→近江
A1 1 1956.9 1960.7 もと国鉄ED223
→松本
1-2 2 1955.6 1960.5 もと国鉄ED311-312
→近江
E41-44 4 1949.4-60.9 1987.6 もと国鉄ED1011-12、361-362
E51-52 2 1950.8 1986.9 もと国鉄ED121-122
E61 1 1962.3 1984.8 もと国鉄ED111
E71 1 1962.7 1986.9 もと国鉄ED102
新造 1-2 1 1948.3 1955.5 →栗原、豊橋
31-33、32 4 1947-55 1963.7 →駿豆、遠州、越後
 E851形
 勾配区間のセメント輸送を目的とした、私鉄最大級のEL。1969年の秩父線開通に合わせて導入された。1996年にセメント輸送が終了し、役割を失っている。E854が横瀬基地で保存されている。
   
2015.11 E854:西武鉄道横瀬基地
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
E851形 851-854 4 1969.9-69.10 1996.8
 E31形
 旧式のELを置き換えるために導入されたBB電機。保線用工事列車の牽引や車両輸送に使用された。廃車後は、E31が横瀬基地で保存され、残る3両は大井川鉄道へ譲渡されている。
   
2015.11 E31:西武鉄道横瀬基地
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
E31形 E31-34 4 1986.6-87.3 2010.3
新性能車
 601系
 西武初のカルダン駆動車として登場したもので、4両編成7本。車体は551系とほぼ同じで、全金の20m級3扉。駆動は中空軸平行カルダン、制御器は電動カム軸式(MMC)、制動は自動空気(AE)である。晩年は編成を解かれ、M車は冷房化や制動のHSC化などの改造を受けて、701系に編入。Tc車は451系や551系などの旧型車と組んだ。Tc車のみが3社に譲渡されたが、2001年までに消滅している。
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
モハ601形 601-614 14 1963.5-63.8 1981.7 →モハ701
クハ1601形 1601-1614
(1657-1662)
14 1963.5-63.8 1988.3
<譲渡>
 総武流山電鉄(1984.11-2001.5、2両)
 一畑電鉄(1985.3-96.12、1両)
 上信電鉄(1985.3-96.12、1両)
 701・801系
 701系はカルダン駆動の量産車で、4両編成48本。801系はそのマイナーチェンジで、張り上げ屋根が特徴となり、4両編成5本のみである。車体は20m級3扉で、行き先表示器が付き、前照灯は窓下になった。駆動は中空軸平行カルダン、制御器は電動カム軸式(MMC)、制動は旧型車との併結を考慮して自動空気(AMAE)である。1975年以降、冷房化および制動のHSC化が行われた。また、701系のうち7本は、601系のM車を編入して6両編成となり、さらに3本を編成解除して6両編成化。余ったTc車はMc車に改造して新501系を名乗った。101系と比較して高速性能などが劣ったため、1990年代には6000系・9000系に置き換えられている。4社に譲渡され、2020年現在、上信電鉄と三岐鉄道では現役である。

 1963   登場
 1975-  冷房化、HSC化改造
 1976-  レモンイエロー塗装に変更
 1976-81 601系を編入し6両編成化(701系7本)
 1997.2.22 さよならイベント開催、営業運転終了
    
 2016.7 もと701系:昭和の杜博物館 2005.5 もと801系:総武流山電鉄
    
2015.2 もと701系・上信電鉄 2017.4 もと801系・上信電鉄
   
2016.1 もと701系:三岐鉄道
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
モハ701形
クハ1701形
701-796
1701-1796
192 1963.5-67.7 1997.9
モハ701型 701-<1-14> 14 1976.4-81.6 モハ601形改造
モハ801形
クハ1801形
801-810
1801-1810
20 1968.1-68.3 1997.10
クモハ501形 501-506 6 1981.9-82.2 1990.1 クハ1791-96改造
<譲渡>
 伊豆箱根鉄道(1989.8-2012.6、9両)
 三岐鉄道(1989.11-、11両)
 上信電鉄(1994.7-、4両)
 総武流山電鉄(1994.8-2013.5、10両)
 411→401系(2代)
 411系は、701系の増結用として製造されたもので、2両編成19本。カルダン駆動車の増結用でありながら、吊り掛け駆動で、制御は電空カム軸式(CS-5)。車体は全金の20m級3扉で、451系に似た切妻スタイルである。701系の冷房化の際に、冷房化とともに駆動は中空軸平行カルダン、制御は電動カム軸式(MMC)、制動は電磁直通(HSC)に一新され、401系となった。701系と同時に、さよならイベントを開催して消滅。3社に譲渡車があり、2020年現在、いずれも現役である。

 1964    登場
 1978.5-81.2 カルダン駆動化、冷房化改造
 1997.2.22 さよならイベント開催、営業運転終了
   
2016.6 西武鉄道登場時塗装(リバイバル):近江鉄道彦根駅 
    
2017.4 上信電鉄:高崎車両区  2016.1 三岐鉄道:保々駅
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
クモハ411形
クハ1451形
411-429
1451-1468、1470
38 1964.12 1981.2
クモハ401形 401-438 38 1978.5-81.2 1997.3 411系改造
<譲渡>
 三岐鉄道(1990.12-、6両)
 上信電鉄(1992.12-、2両)
 近江鉄道(1993.6-、28両)
 101・301系
 秩父線開通をふまえ、山岳区間を走行するための高出力、高ブレーキ機能を装備したもの。レモンイエローの塗装は101系で初めて採用された。車体は全金の20m級3扉で、225Fまでは801系とほぼ同じデザイン。駆動は中空軸平行カルダン、制御器は電動カム軸式(MMC)、制動は電磁直通(HSC-D)である。227F以降は、前面デザインが一新されたため、新101系と呼ばれる。
 101系は2・4・6両編成で、編成単位で番号を揃えるため、6両以上の編成には、連番の「モハ127」とハイフン付の「モハ101-27」があった。また、301系は新101系を8両固定編成にしたものである。旧101系は、最後は多摩川線で活躍し、2010年に運用終了。301系も2012年に運用終了した。さらに2021年には多摩湖線運用も終了。残るは多摩川線運用のみとなっている。

 1969.3.5  営業運転開始
 1974-87  冷房化改造
 1996-99  レモンイエロー単色に変更
 1996.4   旧101系の多摩川線運用開始
 2010.3-11 多摩川線運用を新101系に置換え、旧101系運用終了
 2012.12.9 池袋線、新宿線運用終了
 2021.2.22 多摩湖線運用終了
 
2017.1 クハ1150:くめがわ電車図書館 2015.11 クハ1224:西武鉄道横瀬基地
   
1982年頃:新101系
 
2020.11 新101系:萩山駅 2020.10 新101系赤電塗装:西武遊園地駅
 
2022.7 新101系旧塗装:白糸台-競艇場前 2017.1 新101系白塗装:国分寺駅付近
<譲渡>
 旧101系の譲渡は総武流山電鉄のみだが、新101系は6社に譲渡された。また、301系も近江鉄道に譲渡された。

 総武流山電鉄(旧101系:1999.3-2011.6、6両)(新101系:2009.12-、10両)
 上信電鉄(2005.2-、4両)
 秩父鉄道(2006.3-、9両)
 伊豆箱根鉄道(2008.11-、6両)
 三岐鉄道(2009.1-、3両)
 近江鉄道(新101系:2013.6-、8両)(301系:2017.10-、4両)
 
2017.5 もと新101系:総武流山電鉄 2017.3 もと新101系:上信電鉄
 
 2016.2 もと新101系:秩父鉄道 2017.2 もと新101系:伊豆箱根鉄道
    
2016.1 もと新101系:三岐鉄道 2019.3 もと301系:近江鉄道
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>1101-
<M>101-
101-225F(奇) 278 1969.3-76.3 2010.12
<Tc>1227-
<M>227-
227-261F(奇) 100 1979.12-82.12 新101系
<Mc>269- 269-279F(奇)
<Tc>1301-
<M>301-、1-
<T>1-
301-313F(奇) 56 1980.12-84.3 2012.12
 4000系
 秩父線向けに開発されもので、4両編成12本。車体は20m級の2扉で、他の通勤車と異なり、ライオンズカラー、座席はセミクロスシートが採用されている。2000系・3000系より後の登場だが、101系の機器を流用しているため、駆動は中空軸平行カルダン、制御器は電動カム軸式(MMC)、制動は電磁直通(HSC-D)である。2015年に、4009Fが「旅するレストラン 52席の至福」に改造されている。

 1988.12.5  営業運転開始
 2002.2-03.1 ワンマン化改造
 2016.4.17  「旅するレストラン 52席の至福」運転開始
   
2021.4 高麗〜武蔵横手間 2016.10 「旅するレストラン」:練馬駅 
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>4001-
<M>4101-
4001-4023F(奇) 48 1988.11-92.10
 9000系
 新2000系とほぼ同じ車体をもつ、101系の機器流用車で、10両固定編成が8本。車体は20m級の4扉。駆動は中空軸平行カルダン、制御器は電動カム軸式(MMC)、制動は電磁直通(HSC-D)である。2004年から始まった更新により、駆動はWN、制御はVVVFインバータ(IGBT素子)となっている。西武最後の黄色い電車で、さまざまなラッピング編成も登場している。2021年に10両編成の運用を終了し、5本が4両編成・ワンマン化されて、多摩湖線に転属している。

 1993    登場
 2004.3-08.2 VVVFインバータ制御に改造
 2020.7-21.6 4両編成ワンマン化改造(5本)、多摩湖線運用開始
 2021.2   10両編成の運用終了
    
2016.12 石神井公園駅 2017.2 L-Train塗装:富士見台駅
    
2018.2 京急塗装:東久留米駅 2016.10 ピンク:練馬駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>9001-、9001-
<M>9201-、9301-、9501-
 、9601-、9801-、9901-
<T>9401-、9701-
9101-9108F 80 1993.12-99.3
チョッパ制御車
 2000系
 新宿線の混雑緩和のために開発されたもので、終戦直後の初代401系以来となる4扉車。西武初の界磁チョッパ制御が採用された。駆動は中空軸平行カルダンで、制動は西武初の電気指令式(HRD-1R)である。1988年製造からは、前面デザインが大きく変更されたため新2000系と呼ばれる。新2000系は300両以上製造され、池袋線にも投入されている。

 1977    登場
 1996-2007 旧2000系の車両更新工事
 2007-    新2000系のリニューアル工事
    
2020.10 2000系:恋ヶ窪駅  2023.4 2000系:久米川〜小平間 
    
2019.3 新2000系:練馬駅 2018.2 新2000系:萩山駅 
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>2001-
<M>2101-、2201-
  、2301-
2001-2033F(奇) 110 1977.2-88.4
<Mc>2401-
<Tc>2402-
2401-2419F(奇) 20
<Tc>2047-
<M>2147-、2247
  、2355-
2047-2097F(奇) 252 1988.3-92.12 新2000系
<Mc>2451-
<Tc>2452-
2451-2465F(奇) 16
<Mc>2501-
<Tc>2602-

<M>2502-、2601-
2501-2545F(奇) 46
 3000系
 池袋線向けの界磁チョッパ制御車で、8両編成9本。車体は全金の20m級3扉で、101系に似た湘南型スタイルだが、窓柱が無くなっている。駆動は中空軸平行カルダンで、制動は電気指令式(HRD-1R)である。3011Fは2009年から、銀河鉄道999のラッピング車であった。抵抗制御の101系より早く、2014年までに全車引退した。
 3011Fのうち3両が銀河鉄道999ラッピングのまま横瀬基地で保存されている。また、近江鉄道への譲渡車は、長い間彦根駅と高宮駅に留置したままとなっていたが、2020年に営業を開始した。

 1983   登場
 2009.5-14.12 「銀河鉄道999」ラッピング車運行
 2010.7-13.12 「L-train」運行
 2014   営業運転終了
 
2015.11 クハ3012:西武鉄道横瀬基地 2019.3 もと3000系:近江鉄道高宮駅 
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>3001-
<M>3101-、3201-
  、3301-
3001-3017F(奇) 72 1983.11-87.3 2014.12
<譲渡>
 近江鉄道(2020.8-、2両)
VVVFインバータ制御車
 6000系
 西武有楽町線の全通を前に登場した、地下鉄乗入対応車で、10両編成25本。車体は0番台はステンレス、50番台はアルミニウム合金で、いずれも20m級4扉。制御は西武初のVVVFインバータ(GTO素子)、駆動はWN、制動は電気指令式(HRD-1R)である。2006年から、副都心線乗入れのための改造が始まっており、対応車は前面がシルバーメタリックから白に変更されている。

 1992.6.1 営業運転開始
 1994.12.7 有楽町線乗入れ開始
 2008.6.14 副都心線乗入れ開始
 2013.3.16 東急東横線乗入れ開始
    
2022.5 0番台:都立家政駅 2017.3 0番台副都心線対応車:代官山駅
   
2016.12 50番台副都心線対応車:富士見台駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>6101-、6001-
<M>6201-、6301-、6501-
 、6601-、6801-、6901-
<T>6401-、6701-
6101-6117F 170 1992.1-95.12
6151-6158F 80 1996.11-98.9
 20000系
 101系の初期車を置き換えるために登場した地上線向けで、10両編成8本と8両編成8本。車体はアルミニウム合金で、日立のA-train。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(IGBT素子)、制動は電気指令式(HRDA-1)である。3000系の「銀河鉄道999」ラッピング、9000系の「L-Train」ラッピングが引き継がれている。

 2000.2.21 営業運転開始
   
2023.4 鷺ノ宮駅
    
2017.2 銀河鉄道999ラッピング:練馬駅 2018.2 L-Train:久米川駅
 形式 編成番号 両数 登場  消滅  備考
<Tc>20101-、20001-
<M>20201-、20301-、20501-
 、20801-、20901-
<T>20401-、20601-、20701-
20101-108F 80 1999.11-05.8
<Tc>20151-、20051-
<M>20251-、20351-、20851-
 、20951-
<T>20451-、20751-
20151-158F 64
 30000系
 新宿線・池袋線の101系・301系を置き換えるために登場したもので、10両・8両・2両編成がある。20000系の後継であるが、デザインを一新。卵型のモチーフとなり、「スマイルトレイン」という愛称になった。車体はアルミニウム合金で、日立のA-train。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(IGBT素子)、制動は電気指令式(HRDA-1)である。また、西武で初めて三菱電機のS-TIMという列車情報管理装置を導入している。ぐでたまスマイルトレインやDRAEMON-GOなど、様々なラッピング車がある。

 2008.4.26 営業運転開始
   
2017.6 東久留米駅 2021.4 仏子〜元加治間
 
2018.4 ぐでたまスマイルトレイン
:椎名町駅 
    
2020.11 DORAEMON-GO:都立家政駅 2020.11 コウペンちゃんはなまるトレイン
:西所沢駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>30101-、30001-
<M>30201-、30301-、30501-
 、30701-、30801-
<T>30401-、30601-、30701-
30101-106F 216 2008.3-15.10 10両編成
<Tc>38101-、38001-
<M>38201-、38301-、38601-
 、38701-
<T>38401-、38501-
38101-108F 8両編成
<Mc>32101-
<Tc>32201-
32101-106F 2両編成
 40000系
 副都心線・東横線に直通する有料座席指定列車「S-TRAIN」向けに開発されたもの。座席はロングシートとクロスシートを転換できるデュアルシートである。車体はアルミニウム合金で、川崎重工業のefACE。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(IGBT素子)、制動は電気指令式(HRDA-1)で、列車情報管理装置は30000系と同じS-TIM。ロングシート車の50番台にも登場しており、0番台は10両編成6本、50番台は10両編成7本が製造されている。

 2017.3.25 営業運転開始
   
2018.7 0番台:都立大学駅  2022.7 50番台:武蔵小杉駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>40101-、40001-形
<M>40201-、40301-、40501-
 、40601-、40801-、40901-
<T>40401-、40701-
40101-106F 60 2017.1-18.2
40151-160F 100 2019.12-23.3
形式別車両数
種類 形式 1940 1964 1975 1981 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
旧型車 戦前 75 22
311系 62 3 3 3 3
351系 20 20 6 6 6
371系 8 4
  401系 44 27 4
  451系 54 55 45
501系 60 60
  551系 34 34 34 17
  411・401系 38 38 38 38 14
新性能 601系 28 28 14 3
701・801系 212 226 226 172 36
101系 222 370 378 348 272 186 118 74 40 36
301系 4 56 56 56 56 56 32
2000系 102 114 268 436 436 436 436 436 366
3000系 40 72 72 72 72 72
  4000系 32 48 48 48 48 48 48
6000系 120 250 250 250 250 250
9000系 24 80 80 80 80 50
  20000系 18 124 166 166 166
  30000系 62 180 216
  40000系 80
事業用 5 4
DC 5
SL 12
EL 5 12 13 10 10 8 8 4 4
DL 1 1 1 1 1 1      
年表
 ○武蔵野鉄道
  1915.4.15 池袋〜飯能間44..2km開業
  1922.11.1 池袋〜所沢間電化
  1925.12.23 全線電化完成
  1927.10.15 豊島線:練馬〜豊島(現・豊島園)間1.0km開業
  1929.5.1.  狭山線:西所沢〜村山公園(現・西武球場前)間4.8km開業
  1929.9.10 池袋線:飯能〜吾野間14.1km延伸
  1940.3.12 多摩湖鉄道を合併
  1945.9.22 西武鉄道(旧)と合併し西武農業鉄道と改称

 ○多摩湖鉄道
  1928.4.6  多摩湖線:国分寺〜萩山間開業
  1928.11.2 小平線:萩山〜本小平間開業
  1930.5.7  600V電化
  1936.12.30 多摩湖線:国分寺〜村山貯水池(現・西武遊園地)間全通
  1940.3.12 武蔵野鉄道に合併

 ○川越鉄道
  1894.12.21 国分寺〜久米川(仮)間開業
  1895.3.21 国分寺〜川越(現・本川越)間全通
  1920.6.1 武蔵水電に合併
  1922.6.1 帝国電灯に合併
  1922.8.15 西武鉄道(旧)と改称
  1927.4.16 村山線(現・新宿線)高田馬場〜東村山間開業、川越線東村山〜川越間電化
  1927.8.31 多摩鉄道を合併
  1930.4.5 村山線(現・西武園線):東村山〜村山貯水池間開業
  1945.9.22 武蔵野鉄道に合併

 ○多摩鉄道
  1917.10.22 境(現・武蔵境)〜北多磨(現・白糸台)間開業
  1922.6.20 武蔵境〜是政間8.0km全通
  1927.8.31 西武鉄道(旧)に合併
 ○西武鉄道
  1945.9.22 武蔵野鉄道と西武鉄道(旧)が合併し西武農業鉄道と改称
  1946.11.15 西武鉄道と改称
  1948.11.5 川越線(現:国分寺線):国分寺〜東村山間電化
  1950.5.15 上水線(現:拝島線):小川〜玉川上水間開業
  1950.5.23 西武園線:東村山〜西武園間2.4kmに変更
  1950.11.1 多摩川線全線電化完成
  1952.3.25 新宿線:西武新宿〜高田馬場間延伸
  1961.9.21 多摩湖線1500V昇圧完成
  1968.5.15 拝島線:小平〜拝島間14.3km全通
  1969.10.14 秩父線:吾野〜西武秩父間19.0km開業
  1983.10.1 有楽町線:新桜台〜小竹向原間1.2km開業
  1994.12.7 有楽町線:練馬〜小竹向原間2.6km全通
  1996.3.28 貨物輸送廃止

西武鉄道・一般車