仙台の市街地に乗り入れる長大な軽便鉄道だったが、戦後の度重なる風水害で1950年には加美中新田〜西古川間を除いて運行休止、二度と復旧することは無かった。その後は1駅間だけのミニ私鉄になっていたが10年ほどで全廃となっている。

  1922.10.6 仙台軌道堤通(のちの通町)〜八乙女間開業(23.12.22までに吉岡まで延伸)
  1925.6.20 加美中新田〜中新田(のちの西古川)
  1926.5.14 仙台鉄道と改称
  1929.9.17 通町(のちの北仙台)〜西古川間全通
  1950.11.4 台風災害により北仙台〜加美中新田間不通(51.2.19休止、56.3.14廃止)
  1960.5.1  加美中新田〜西古川間廃止 
1941 1949 1955 1960
 輸送人員(千人/日) 1.7 3.4 1.0 1.6
 輸送密度(千人/日) 0.4 0.9 1.0 1.6
 貨物輸送量(万t/年) 1.0 2.0 0.2 0.1
営業係数 101 125 98 95
廃線跡
 北仙台-西古川43.9km
 廃線跡は山の寺付近から黒川小野の先までは立派な道路になっているが、富谷あたりからわからなくなり、見つけるのに苦労する。吉岡あたりでは大雨が降り出して、さらに探しにくくなった。大童を過ぎるとサイクリングロードになって、雰囲気のいい所もあるが車で走れないのが残念。大衡の先でまた廃線跡を見失い、日も暮れてきたので加美中新田に直行したが、駅跡にあったスーパーまでが閉店して空き地になっていた。
2008.12 山の寺-陸前大沢間A 2008.12 富谷駅付近B
2008.12 大童-大衡間C
 下の写真は、別の機会に見た東照宮駅付近。JRの下をくぐる道路が廃線跡である。
2009.3.6 東照宮駅付近@
 

仙台鉄道