211系等は電動車2両で1ユニットとなる方式を採用していたが、短編成向けとして電動車1両で運行できるように開発されたもの。1987年に登場した国鉄最後の新形式である。車体はステンレス製の20m級で、外観は211系と似ているが、片側2扉。台車はボルスタレスのDT50BとTR235B。主電動機はMT64(1時間定格出力120kW)。駆動は中空軸平行カルダン、制御は界磁添加励磁、制動は電気指令式(回生併用)である。国鉄時代に製造されたのは岡山所属の0番台24両のみだが、最終的にはJR西日本の0番台36両と「ゆめじ」1両、JR東海の5000番台28両が製造されている。 
 
 
2020.12 備中箕島〜妹尾間
JR西日本
 岡山運転所/岡山電車区 
 瀬戸大橋線のマリンライナーを中心運用された。湘南カラーではなく、青系の帯である。別形式のような外観の展望グリーン車があり、3両編成12本のうち5本が展望グリーン車連結、7本が一般車のみであった。2003年に223系に置き換えられてマリンライナー運用終了。展望グリーン車編成を含む8本は2両編成に改造されている。

  1987.3.22 宇野線にて営業運転開始
  1988.4.10 本四備讃線(瀬戸大橋線)開業、快速「マリンライナー」運用開始
  2003.10.1 「マリンライナー」運用終了 
  2004.2-9 8本を2両編成化
1988.8 高松駅 2019.1 先頭車化改造車:中庄駅
展望グリーン車
 番台  Mc
213
Tc
212
Tsc
212
T
213
 前歴 登場 消滅  備考
0番台 12 8 5 11 新製 1987.3-89.2
1000番台 1 1988.3 2010.6 「ゆめじ」
 ジョイフルトレイン 
〇ラ・マル・ド・ボァ
 2016年に213系を改造した観光列車。2016年4月に営業運転を開始し、「ラ・マルせとうち」「ラ・マルしまなみ」「ラ・マルことひら」などの列車にて運用されている。
2019.6 庭瀬駅
 名称 番台 Msc
213
Tsc
212
 前歴  登場  消滅
ラ・マル・ド・ボァ 7000番台 1 1 0番台 2016.3
 U@TECH  
 213系のクロ212、サハ213と、223系のクモハ223を改造した、制御システムなどの試験車。2004年8月に改造され、しばらくは車籍が無かったが、2007年3月に車籍が登録された。2019年に廃車となっている。
2016.10 吹田車両基地
 名称  Mc
223
Tc
212
T
213
 前歴 登場 消滅  備考
U@TECH 1 1 1 0番台 2007.3 2019.3
JR東海
 大垣電車区/大垣車両区・神領電車区 
 当初は大垣に所属して関西線にて運用。1999年12月に神領へ移管された。2011年に飯田線へ転用されて大垣所属に戻り、119系を置き換えている。

  1989.3     関西本線にて営業運転開始
  1999.12    神領電車区へ移管
  2011.10-12.3 飯田線に転属、大垣に戻る
2014.4 長篠城付近
 番号  Mc
213
Tc
212
 前歴 登場 消滅  備考
5001-5014 14 14 新製 1989.2-91.3
車両配置表

1987 1990 1992 1995 1998 2000 2002 2005 2008 2010 2012 2015 2018 2020 2022
岡山 24 37 37 37 37 37 37 30 30 29 28 28 28 28 28
大垣 26 28 28 28 28 28 28 28 28
神領 28 28 28 28 28
213系