尺別鉄道の歴史は古いが、戦前は運炭用の軌道で、1942年にようやく専用鉄道となる。正式に地方鉄道となるのは1962年で、その僅か8年後に廃止された。なお、雄別炭礦鉄道は雄別線も運行していたが、1959年に雄別線が雄別鉄道として分離していたため、尺別鉄道が地方鉄道となった時の雄別炭礦は雄別鉄道と別会社である。

  1920.1.22 北日本鉱業の運炭用軌道が開通(762mm)
  1928.12.7 尺別炭礦の経営権が雄別炭礦鉄道に移る
  1942.11.3 尺別〜尺別炭山間に1067mmの専用鉄道開業
  1962.1.1  地方鉄道の雄別炭礦尺別鉄道となる
  1970.4.16 廃止
  1961 1965 1969
 輸送人員(千人/日) 0.7 0.4 0.5
 貨物輸送量(万t/年) 9.2 34.2 25.7
 営業係数 94 121
廃線跡
 尺別〜尺別炭山10.8km
 尺別駅跡は、JR尺別駅の北側で広大な空き地になっている。尺別駅の先からしばらくは、廃線跡が未舗装の道路となっている。
2016.7 尺別駅跡@ 右はJR尺別駅 2016.7 尺別〜八幡宮間A
 廃線跡は、一度舗装道路に吸収されるが、八幡宮駅から再び未舗装道路となる。この後、しばらく廃線跡がわからなくなり、新尺別駅の手前で橋台を発見した。
2016.7 八幡宮駅跡B 2016.7 八幡宮〜新尺別間C
 新尺別駅跡は広大な空き地になっていて、ホーム跡も残っているはずだが、さっぱりわからない。ここから先は熊が出そうな山の中で、橋台を1つ見つけたところで探訪を終わりにし、引き返した。
2016.7 新尺別駅跡D 2016.7 新尺別〜尺別炭山間E

雄別炭礦尺別鉄道