もとは国鉄信楽線を第三セクターに転換したもの。三セク化して間もない1991年5月に正面衝突事故が発生して7ヶ月間運休。その後も経営状況はきびしく、2013年4月に甲賀市が第三種事業者となる上下分離方式に移行した。直後の2013年9月には台風により橋脚流出等の大きな被害が発生し、廃止も検討されたが、2014年11月に何とか復旧している。
 
2018.5 SKR-400・500形:杣川橋梁
車両
 SKR-200形
 信楽高原鐵道開業時の車両で、富士重工業のLE-DC。全長15.5mのセミクロス車であったが後にロングシート化されている。1991年の正面衝突事故で2両が廃車となり、翌年205を増備した。当初の4両は2002年までに廃車となったが、205は2017年まで残り、紀州鉄道に譲渡されている。
   
1988.12 信楽駅   2018.2 紀州鉄道譲渡後:紀伊御坊駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
SKR-200形 201-204 4 新造 1987.7-88.7 2002.9
205 1 新造 1992.7 2017.2 →紀州鉄道
 SKR-300・310形
 301は、衝突事故を受けて造られた安全推進会議の提言をもとに製造されたもので、富士重工業のLE-DC。その増備車である310形は、外観は同じであるがブレーキが二重化され安全性が高められている。301は2015年に引退し、信楽高原鐵道オリジナルの塗装のまま紀州鉄道に譲渡されている。
   
2017.6 SKR-310形:紫香楽宮跡駅 2016.3 SKR-301:紀州鉄道譲渡後、御坊駅 
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
SKR-300形 301 1 新造 1995.12 2015.10 →紀州鉄道
SKR-310形 311-312 2 新造 2001.11
 SKR-400・500形
 SKR-301・205の置き換えのために登場したもので、新潟トランシスのNDCシリーズ。信楽高原鐵道初の18m級となっている。401はロングシート、501は転換クロスシートである。
 
2018.5 SK-500・400形:貴生川駅 
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
SKR-400形 401 1 新造 2015.9
SKR-500形 501 1 新造 2017.1
形式別車両数
種類 形式 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020  備考
DC SKR-200形 4 3 3 1 1 1
SKR-300・310形 1 3 3 3 2
SKR-400形 1
SKR-500形 1
年表

  1987.2.10 信楽高原鐵道設立
  1987.7.13 JR信楽線:貴生川〜信楽間14.7kmを引継ぎ開業
  1991.5.14 列車正面衝突事故
  2013.4.1  甲賀市が第3種事業者となる上下分離方式に移行
  2013.9.15 台風により橋脚が流出し不通(14.11.29再開)

信楽高原鐵道