白神山地は高さはそれほどでもなく、また景色が特にすぐれているわけでもないが、ブナの原生林が評価されて、1993年、日本初の世界自然遺産に登録された。世界遺産になったことで突然有名になった地域の代表だろう。自然を守るためにコアゾーンは立ち入りが厳しく制限されており、一般ルートでコアゾーンに接するのは白神岳山頂などごく僅かである。

  
 白神岳(1235、二百名山)  
 白神には数多くの山の連なりで飛び抜けた山は無く、最高峰は向日神岳であるが、いちばん一般的に登られている白神岳を目指すことにした。登山口から山頂まで3時間強と適度な長さだが、かなり急な登りもあり、けっこう体力を消耗する。それでも山頂からはどこまでも続くような白神の山なみと日本海を見て気分が良かった。2003年は新緑の季節に同じ所を訪れ、台風が近づく中の雨の登山となってしまったが、ブナ林の緑が印象に残った。

<99年:登山口9:30-11:10マテ山分岐-12:45山頂13:45-16:30登山口>

<03年:登山口9:35-11:10マテ山分岐-12:45山頂13:20-16:25登山口> 
 1999.10 白神岳より白神山地の山々 2003.5 ブナ林
 暗門の滝
 岩木川の支流暗門川を遡った所で、白神山地の中心部に近い。世界自然遺産のバッファゾーンに含まれる。一番奥にある第1の滝までは1時間半ほどで、思ったよりアップダウンの多いハイキングだった。夏にはまだ雪が残って通ることができないようなので、秋のみの特典である。
1999.10 第1の滝 1999.10 第2の滝 1999.10 第3の滝
 暗門の滝は、2009年に再訪。晴れてはいたが、滝は日陰になってしまった。また、暗門の滝入り口からさらに奥に進んだ津軽峠の近くにある、推定年齢400歳のブナ、マザーツリーが印象的だった。
2009.10 第1の滝 2009.10 第3の滝 2009.10 マザーツリー

白神山地