日本の木造建築の中でも、合掌造りという特異で希少な要素を持った建物が集まる集落。急勾配の屋根は、豪雪地帯で雪から家屋を守るための工夫である。1995年に、日本で6番目の世界遺産として登録されており、岐阜県の白川郷のうち荻町集落、および富山県の五箇山のうち相倉集落、菅沼集落の、合わせて3つの集落が対象となっている。

 
白川郷
 荻町集落
 合掌造りの建物が112棟残る大集落で、雪の季節はどこを見ても絵になる。とくに荻町城址からの眺めが素晴らしいが、2度目に訪れたときは近道が無くなっていて、登るのに相当時間がかかった。街の中も表通りは観光化されすぎている感じだが、裏道に入ると時間を忘れてしまう。
 3度目の白川郷は、秋を選んだのにまたしても雪景色だった。しかし歩いているうちにどんどん雪が溶けていき、帰るころには雰囲気が変わっていた。雪と紅葉と青空というめったに見られないコントラストを楽しんだ。
1998.2 荻町城址より 1998.2 明善寺
2003.2
2008.11 明善寺より 2008.11
五箇山
 相倉集落
 白川郷と五箇山を合わせて世界遺産となっているが、このうち五箇山は富山県側にあたる。中でも相倉集落は、山の斜面にある小ぢんまりとした集落で、雪をかぶった三角屋根が青空に映えて、いくら見ていても飽きない。雪景色をねらって2度訪れたが、昔にタイムスリップしたような風景は2度とも忘れられないものになった。 
1998.2 相倉集落
1998.2 相倉集落 2003.2
 菅沼集落
 菅沼は、合掌造りが9棟のみという小規模な集落。荻町、相倉とは異なる規模で、合掌造りがよく残る集落ということで、構成遺産の1つに含まれた。五箇山3度目の訪問で初めて立ち寄ったが、やはり見所は少なく感じられる。 
2008.11 菅沼集落

白川郷、五箇山の合掌造り集落