現在の広島県東部で、安那、深津、神石、奴可、沼隈、品治、葦田、甲奴、三上、恵蘇、御調、世羅、三谿、三次の14郡。7世紀後半に吉備国から分かれた。室町時代は山名氏がおもに守護となるが、戦国時代になると毛利氏一族の小早川氏が治める。江戸時代ははじめ安芸広島藩の一部となるが、水野氏が福山城に入って備後福山藩10万石が成立した。 |
|
特別史跡 | |
廉塾ならびに菅茶山旧宅 | |
史跡 | |
福山城(日本百名城) | |
備後・安芸の二国を治めていた福島正則が改易された後、一度神辺城に入場した水野勝成が1615年に新たに築いたもの。最後に築かれた大規模な近世城郭といわれる。明治以降、多くの建物が解体され、残っていた天守なども戦時中の空襲により焼失したため、現存するのは伏見櫓と筋鉄御門のみである。なお、伏見櫓は伏見城から移築したもので、1601年頃に建てられたものだと考えられる。また、天守は鉄筋コンクリート製で、姿も復興の際にだいぶアレンジされている。 |
|
![]() |
![]() |
2015.3 伏見櫓(重文) | 2015.3 筋鉄御門(重文) |
![]() |
![]() |
2015.3 天守 | 2022.10 天守:新幹線ホームより |
三原城 | |
戦国時代に、小早川隆景が築いたもの。瀬戸内海に面した船入櫓を備え、水軍の拠点となる砦であった。江戸時代は広島藩の支城となっている。明治時代、三原城は三原駅の用地となり、山陽新幹線は三原城の本丸を貫いている。 |
|
![]() |
|
2023.2 本丸と内堀 左奥は三原駅ホーム | |
重要伝統的建造物群保存地区 | |
福山市鞆町 |
史跡・名勝・重伝建 -備後国