薩摩国は現在の鹿児島県西部で、出水、高城、薩摩、伊佐、甑島、日置、伊作、阿多、谿山、河辺、給黎、揖宿、頴娃、鹿児島の14郡。鎌倉時代以来の島津氏の本拠である。江戸時代も島津氏の薩摩藩77万石として明治まで続いた。 
史跡
 鹿児島紡績所技師館(異人館)
 旧集成館
 薩摩藩が近代化のために整備した工場群で、集成館事業と呼ばれる。反射炉や機械工場、紡績工場などが建設された。関連の深い2ヶ所の遺構とともに、世界遺産の構成資産となっている。  
2017.3 旧鹿児島紡績所技師館 2017.3 旧集成館機械工場
名勝
 仙巌園附花倉御仮屋庭園
 1658年に、薩摩藩主の島津光久が造園したもので、磯庭園とも呼ばれる。幕末には、敷地の一部を使って集成館などの工場群が建設されている。 
1985.9 仙厳園(磯庭園) 背後は桜島 2017.3 仙厳園(磯庭園) 
重要伝統的建造物群保存地区
 出水市出水麓
 薩摩藩の北端の街として栄えた。武家屋敷街は昔の雰囲気をよく残しており、保存地区にもなっている。 
2004.12
 川内市入来麓
 ほとんど観光化はされていないようであった。
2004.6
 知覧町知覧
  薩摩藩の外城の1つで、武家屋敷街がよく残っている。武家屋敷にある7つの庭園は知覧麓庭園として名勝にも指定されている。庭園を公開している所が多いので、1軒ずつ訪ね歩くのが楽しい。 
2004.6 2004.6 庭園(名勝)
その他
 鹿児島城(日本百名城)
  1601年、島津氏が築城し、薩摩藩77万石の藩庁がおかれたところ。鶴丸城とも呼ばれる。明治以降、火災などもあって建物はすべて無くなり、学校や図書館などの敷地として使用されている。国の史跡ではないが、鹿児島県の史跡に指定されいる。
1989.3 鹿児島城址

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