明治元年に、陸奥国から分かれたもので、現在の福島県東部だが宮城県南部を一部含む。白河郡、白川郡、石川郡、田村郡、菊多郡、楢葉郡、標葉郡、磐前郡、磐城郡、宇多郡、行方郡、刈田郡、伊具郡、亘理郡にあたる。江戸時代には相馬中村藩、三春藩、棚倉藩、白河藩などがあった。
史跡
 白河小峰城(日本百名城)
 南北朝時代に築城されたと言われるが、1629年に丹羽長重に入封してから大改修が行われ、近世城郭となった。戊辰戦争では激戦地となり、ほとんどの建物を焼失している。明治以降は野球場などに使用されていたが、1990年代に三重櫓と前御門が復元されている。 
2015.7 三重櫓と前御門 2015.7 石垣と水堀
その他
 三春舞鶴城
 戦国時代は田村氏の本拠となったが改易になり、江戸時代は秋田氏などの三春藩5万石として栄えた。ここは何といっても滝桜が有名で、滝桜は市街地からかなり離れているが、街中にも桜の名木がいたるところにある。史跡はあまり多くないので、やはり花見の散歩がいちばんいい。 
2007.4 舞鶴城跡 2007.4 藩講所表門
 白石城
 白石は古くから城があったといわれるが、蒲生氏郷が会津に入った際に支城として整備され、その後伊達政宗が奪った。江戸時代は伊達氏家臣片倉氏の居城として、一国一城の例外で残されたため城下町として栄えた歴史をもつ。街中は武家屋敷の雰囲気も少しだけ残されていた。
2005.3 白石城 2005.3

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