C10 | |
都市近郊の旅客用タンク機として開発されたもので、1930年に23両が製造された。廃車時期は比較的早く、1962年に消滅している。現存するのは1両のみである。 | |
○C10-8 1962年の廃車後、宮古市のラサ工業に譲渡され、専用線で貨物輸送を行っていたもの。1979年まで使用された後、1987年に宮古市に譲渡されて「SLしおかぜ号」として保存運転が行われた。保存運転は1990年に終了したが、1997年から大井川鉄道で再び営業運転を行っている。 |
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2017.11 C10-8:大井川鉄道新金谷駅付近 | |
C11 | |
C10は軸重制限がある路線に入線できなかったため、軽量化して汎用線を高めた改良型である。1932年に登場し、1947年までに間に381両が製造されて、国鉄のタンク機の最大勢力となった。 JR北海道の2両、大井川鉄道の3両、真岡鉄道の1両が動態保存機となっていたが、大井川鉄道の312号機は引退。JR北海道のうち1両は東武鉄道に譲渡された。静態保存機は40両を超える。 |
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○C11-171 1975年の廃車後、標茶町で静態保存されていたもの。1999年に復元され、5月から「SLすずらん号」として営業を開始した。2000年1月からは、冬季に「SL冬の湿原号」として運行している。 |
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2023.1 「SL冬の湿原号」:釧路〜東釧路間 | |
○C11-190 1974年の廃車後、個人に買い取られていたもので、大井川鉄道の復活プロジェクトにより2003年に復活を果たした。「かわね路号」の牽引などに使用されている。 ○C11-227 1975年の廃車後すぐに大井川鉄道に譲渡され、76年に営業を開始した大井川鉄道のSL第1号である。2014年から「トーマス号」となって活躍している。 |
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2016.8 C11-190:大井川鉄道千頭駅 | 2016.8 C11-227:大井川鉄道千頭駅付近 |
○C11-1 C11のトップナンバーで、近畿、山陰などで活躍した。1962年の廃車後、青梅鉄道公園で保存されている。 ○C11-40 1972年から、篠山市で保存されていたもので、2007年に福知山駅前へ移設されている。 |
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2017.6 C11-1:青梅鉄道公園 | 2020.3 C11-40:福知山駅前 |
○C11-61 1974年の廃車後、矢部線黒木駅前で保存。矢部線廃止後も残されている。 ○C11-64 奈良→深川→仙台→会津若松と渡り歩き、1972年に梅小路蒸気機関車館(現在の京都鉄道博物館)の保存車の1つとなった。車籍抹消は1986年5月で、最後のC11である。 |
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2008.3 C11-61:矢部線黒木駅跡 | 2016.6 C11-64:京都鉄道博物館 |
○C11-75 30年以上、出雲今市に配属されていたもので、1972年の廃車後に倉吉市内で保存。現在は倉吉線打吹駅跡に移転している。 ○C11-80 津山線時代にお召し機を牽引、1971年に津山線のSLさよなら列車を担当した後、会津若松へ移って日中線のSLさよなら列車も担当した。津山市南小学校で保存されていたが、2017年に津山駅前へ移設されている。 |
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2010.5 C11-75:倉吉線打吹駅跡 | 2019.6 C11-80 津山駅前 |
○C11-259 おもに九州で活躍し、1974年に廃車となった。武雄温泉駅近くの公園で保存されている。 |
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2023.11 C11-259:武雄市東児童遊園地 | |
○C11-292 1972年に廃車となった後、新橋駅前に保存されている、おなじみの車両。飾り付けも冬仕様になっていた。 ○C11-331 1972年に播但線のSLさよなら列車を牽引した車両。かつての高砂線鶴林寺駅ちかくに保存されている。 |
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2017.1 C11-292:新橋駅前 | 2019.1 C11-331:鶴林寺公園 |
C12 | |
C11よりさらに軸重が軽い簡易線区向けのタンク機関車。1932年に登場し、1947年までに間に282両が製造されている。一度は消滅したが、2両が動態保存機として復活した。静態保存機も20両以上ある。 | |
○C12-66 1972年の川俣線廃止時にさよなら運転を行い、そのまま岩代川俣駅跡で保存されていたが、1994年に復元。真岡鉄道のSL[もおか号」に使用されている。 ○C12-164 1973年の廃車後、大井川鉄道に入線してC11-227の予備機となった。1984年に一度休車となるが1987年に再復活。しかしATS未設置のため2005年に再び休車となり、新金谷駅構内で静態保存されている。 |
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2015.11 C12-66:真岡鉄道下館駅 | 2016.8 C12-164:大井川鉄道新金谷駅 |
○C12-2 1969年の廃車後、札幌市円山動物園で保存されていたもので、現在は三笠鉄道村に移設され車庫内で展示されている。 ○C12-5 1970年の廃車。甲府市舞鶴城址公園で保存されていたが、2000年に韮崎市中央公園へ移設されている。 |
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2016.7 C12-2:三笠鉄道村 | 2017.1 C12-5:韮崎市中央公園 |
○C12-6 長く北海道で活躍した車両。1973年の廃車後、小樽市総合博物館で保存されている。 ○C12-29 1969年の廃車で、大宮駅から徒歩5分ほどの山丸児童公園で保存されている。柵や木があって写真は撮りにくい。 |
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2017.9 C12-6:小樽市総合博物館 | 2016.6 C12-29:さいたま市山丸児童公園 |
〇C12-88 糸魚川小学校で保存されていたもの。北陸新幹線の開業に合わせて、糸魚川小学校に隣接する公園へ移設されている。 ○C12-167 兵庫県の加美町役場で保存されてたもので、2007年に若桜鉄道若桜駅へ移設。車籍は無いが、圧搾空気による走行が可能で、定期的に展示運転が行われている。 |
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2021.7 C12-88:糸魚川SLパーク | 2021.12 C12-167:若桜駅 |
○C12-241 1974年の廃車で、高森線(現南阿蘇鉄道)の高森駅前で屋根付きで保存されている。保存時にC57のデフレクターが取り付けられており、C12オリジナルの姿ではない。 |
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2010.5 C12-241 高森駅前 | |
○C12-259 1968年の廃車で、宇和島駅から徒歩5分ほどの和霊公園で屋根付きで保存されている。 ○C12-280 1973年の廃車。現役時代に四国に配置されたことはないが、小松島ステーションパークで保存されている。 |
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2016.10 C12-259:宇和島市和霊公園 | 2022.12 C12-280:小松島ステーションパーク |
B20 | |
戦時中に規格生産された入換用の小型SL。15両のみの製造であるが、2両が保存されている。 |
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○B20-10 1972年に車籍を残したまま梅小路蒸気機関車館(現在の京都鉄道博物館)の保存車の1つとなったもので、1979年3月に車籍を抹消して静態保存となる。しかし2002年に梅小路蒸気機関車館30周年を記念して動態復元され、現在も動く状態である。 |
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2017.12 B20-10:京都鉄道博物館 | 2022.10 B20-10:京都鉄道博物館 |
○B20-1 1967年の廃車後、岩見沢市の東山総合公園に保存されていたもので、1999年に万字線朝日駅跡へ移設された。 |
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2009.10 B20-1:朝日駅跡 | |
E10 | |
勾配線区向けに開発された、国鉄最大のタンク機。1948年に5両のみ製造された。当初は奥羽本線福島〜米沢間に投入されたが、僅か1年後に電化されたため肥薩線や北陸本線などに転属、1962年に早くも廃車となった。2号機が保存されている。 | |
○E10-2 鉄道90周年事業として1962年に整備された青梅鉄道公園の保存車となっている。 |
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2017.6 E10-2:青梅鉄道公園 |
蒸気機関車-タンク機