ヨーロッパには、巨石の遺跡が点在している。イギリス・アイルランド・フランスのブルターニュ半島、マルタなどが有名だが、お互いに関連があるかどうかもよくわかっていない。時代もはっきりとはしておらず、紀元前2000年以上前まで遡るものから、ローマ時代直前のものまであるようである。

イングランド・サウスウェスト
 ストーンヘンジ(世界遺産)
 ストーンヘンジは、少なくとも紀元前2500年より前から建造が始められ、時代とともに石の配置も変わっていったようである。建造の目的は、天体に関係があるという説がもっとも知られているが、他にもさまざまな説があって結論は出ていない。建造したのも、ケルト人か、デーン人か、サクソン人か、はたまた別の人種なのか全くわからないようである。このように謎に包まれた遺跡であるが、ロンドンから日帰りで行かれるのは嬉しい。
 ロンドンのウォータールー駅からソールズベリーまで列車で1時間20分。駅を出ると、すぐストーンヘンジ行きのバスが待っている。席は少し余裕があると思ったら、ソールズベリーの市街地で乗りきれないほどの人が押し寄せてきた。道路も大渋滞で、さすが大観光地である。遺跡の入口も大行列で、個人客はどこに並んでいいかもわからず、20分以上かかってしまった。遺跡はまわりを反時計まわりに一周するだけだが、かなり詳しい日本語オーディオガイドがあったので、1時間以上かけてゆっくり楽しんだ。 
  2012.9 ストーンヘンジ
  2012.9 ストーンヘンジ 2012.9 ストーンヘンジ周辺の古墳
 ☆世界遺産「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺産群」 1986年登録

巨石文化 -イギリス