出雲大社への参詣路線として、かつては関西地方からの直通列車も運行された。出雲大社をイメージした駅舎は全盛時の風格が感じられ、国の重要文化財にも指定されている。存廃の基準となった輸送密度は2661人で、輸送密度が2000人を超えていて廃止されたのは大社線だけである。

  1912.6.1 出雲今市(現出雲市)〜大社間開業
  1987.2.3 第3次特定地方交通線として廃止承認
  1990.4.1 全線廃止 
  1932  1937 1949 1956 1960 1965 1970 1973 1977 1980 1983 1986
 輸送人員(千人/日) 2.6 2.6 3.0 3.5 4.4 4.8 4.4 4.5 3.1 2.3 1.8 1.4
 輸送密度(千人/日) 2.4 2.4 2.4 3.1 4.0 4.3 4.0 4.2 2.9 2.2 1.7 1.3
 貨物輸送量(万t/年) 1.1 1.4 2.4 2.4 5.5 2.8 1.5 1.3
営業中
 鍛冶屋線とともに特定地方交通線最後の廃止路線だったため、辛うじて廃止前に訪れることができた。
1990.2 大社駅 1990.2 大社駅
廃線跡
 出雲市〜大社7.5km
 廃止後の初訪問は17年も経ってしまったが、堂々とした駅舎は全く変わっていなかった。長いホームや駅舎の中の雰囲気まですべて当時のままであり、嬉しくなる。出雲大社からは思ったより離れていたので、バスに負けてしまったのもうなずける。
2007.1 大社駅@ 2007.1 大社駅@
  大社駅から出雲市方向は、廃線跡が広く立派な道路になっている。しかし、しばらく歩くと突然途絶えて草むらになった。
2007.1 荒茅-大社間A
 別の機会に訪れた荒茅駅跡。ホームはそのまま残されている。出雲高松駅も同じ状況のはずだが、見つけられなかった。
2010.5 荒茅駅跡B 2010.5 出雲高松-荒茅間C
 

大社線