113・115系に代わる新たな近郊型電車として開発された車両。通勤型の205系と同様に、ステンレス車体、界磁添加励磁制御、電気指令式ブレーキ(回生併用)、ボルスタレス台車のDT50B・TR235Bなどが採用されている。車体は20m級3扉で、前面はFRP。主電動機はMT61(1時間定格出力150kW)で、最高運転速度は110km/hとなった。0・2000番台は暖地向け、1000・3000番台寒地向けで、2000・3000番台はロングシート。国鉄末期からJR発足後にかけて増備され、JR東海では新たに5000番台も登場している。
 2022.1 新守山〜大曽根間
JR東日本
 田町電車区/田町車両センター 
 暖地向けの0・2000番台は、中京地区向けの8両を除くとすべて田町に配置された。1989年から2階建てグリーン車を連結するために編成を組替え、10両編成(2階建て1両)12本、10両編成(2階建て2両)2本、5両編成14本という体制になる。2012年4月に東海道線の運用は終了し、廃車と長野地区への転属が進んでいる。

  1986.3.3 営業運転開始
  1989.2.25 2階建てグリーン車連結開始
  2012.4.23 定期運用終了
  2012.5.13 最後の営業運転
2010.12 早川駅
 番台 M
210
M
211
Tc
210
Tc
211
T
211
Ts
210
Ts
211
Ts
212
Ts
213
 前歴  登場  消滅
 0番台 12 12 6 6 12 6 6 8 8 新製 1985.12-86.10 2013.3
2000番台 30 30 22 22 30 1985.12-91.10
 新前橋電車区/高崎車両センター・小山電車区 
 寒地向け1000・3000番台は、すべて東北・高崎線向けとして登場した。すべて5両編成で、ロングシートの3000番台が62本に対し、セミクロスの1000番台は11本のみである。当初は新前橋のみに配置され、1990年から小山にも配置されたが、2000年に再び新前橋に集約されている。2014年3月に上野口の運用が無くなった後は、上越・信越・両毛・吾妻線にて運用されている。

  1986.2.18 営業運転開始
  2000.12  小山所属車が新前橋へ転属
  2005.12.10 グリーン車連結開始
  2013.3.16 宇都宮線上野口運用終了
  2014.3.15 高崎線上野口運用終了
 
2016.6 高崎問屋町駅付近
 番台  Mc
211
M
210
Tc
210
T
211
 前歴  登場  消滅  備考
1000番台 11 11 11 22 新製 1985.12-90.3 新前橋配置
3000番台 46 46 46 92
16 16 16 32 1990.4-91.9 小山配置
 幕張車両センター 
 東北・高崎線へのE231系導入によって余剰となった211系70両が、2006年に房総地区へ転用され、113系を置き換えた。房総地区での活躍の期間は短く、2013年3月に209系に置き換えられて撤退している。

  2006.10.21 営業運転開始
  2013.3.16  運用終了
 
211系 房総色
 番台 Mc
211
M
210
Tc
210
T
211
 前歴  登場  消滅  備考
3000番台 14 14 14 28 高崎 2006.8-10 →長野
 長野総合車両センター 
 2013年3月から1000・3000番台の転入が始まり、3両編成36本が転入した。また、暖地向け0.・2000番台の転入も2014年4月から始まり、6両編成14本が転入している。

  2013.3.13 大糸線等にて営業運転開始
 
2016.1 1000番台:大月駅  2021.5 0番台:松本駅
 番台  Mc
211
M
210
M
211
 Tc
210
Tc
211
 前歴  登場  消滅  備考
0番台 12 12 6 6 東京 2014.5-15.10  
2000番台 16 16 8 8
1000番台 11 11 11 高崎
幕張
2013.1-14.10    
3000番台 25 25 25
JR東海
 神領電車区/神領車両区 
 東海エリアでは、国鉄時代に0番台8両が導入されていたが、JR東海となった後に5000番台が増備された。神領には、最大155両が所属し、中央西線・東海道線・関西線などで運用されている。なお、0番台は当初ブルー系の独自塗装だったが、JR発足後すぐに湘南色へ変更となった。
 
2020.10 5000番台:鶴舞駅  2019.7 5000番台:四日市駅
 番台  Mc
211
M
210
Tc
210
T
211
 前歴  登場  消滅  備考
 0番台  2 2 2 2 国鉄 1987.4 1989.3 →大垣
2 2 2 2 大垣 2011
5000番台 36 45 25 20 新製 1988.7-90.3    
5300番台 20
5600番台 9
 大垣電車区/大垣車両区 
 JR発足時の配置は無かったが、1989年に0番台が神領から転入し、5000番台も新製された。2006年に5000番台が静岡へ転出し、0番台は2011年に神領へ戻っている。
 番台  Mc
211
M
210
Tc
210
T
211
 前歴  登場  消滅  備考
 0番台 2 2 2 2 神領 1989.3 2011 →神領
5000番台 13 13 13 1 新製 1989.1-91 2006.10 →静岡
 静岡運転所/静岡車両区 
 JR東海発足後に増備された5000番台の3両編成11本、6000番台の2両編成9本が静岡に配置された。さらに、2006年には大垣所属車が転入している。
2023.1 5000番台:由比-興津間
 番台  Mc
211
M
210
Tc
210
 前歴  登場  消滅  備考
5000番台 11 11 新製 1989.-  
5600番台 11
5000番台 9 新製 1990.2-91.3
6000番台 9
5000番台 20 20 20 大垣 2006.10
JR西日本
 岡山運転所/岡山電車区 
 JR西日本には、211系の一般車は無いが、団体向け「ハイパーサルーンゆめじ」3両編成のうち2両が211系である。2両と1両に分割して213系に組み込むこともあった。2010年にさよなら運転を行って引退している。
1988.8 「ゆめじ」:高松駅
 番台 Msc
211
Ms
210
 前歴  登場  消滅  備考
0番台 1 1 新製 1988.3 2010.6 「ゆめじ」
車両配置表
 
1987 1990 1992 1995 1998 2000 2002 2005 2008 2010 2012 2015 2018 2020 2022
田町 85 145 210 210 210 210 210 214 210 210 166
新前橋 165 285 285 285 285 285 365 365 295 295 295 142 134 134 134
小山 80 80 80 80
幕張 70 70 70
長野 180 192 192 192
神領 8 155 151 151 151 131 131 131 131 131 139 139 139 139 131
大垣 44 48 48 48 68 68 68 8 8
静岡 39 51 51 51 51 51 51 111 111 111 111 111 111 99
岡山 2 2 2 2 2 2 2 2 2
211系