丹沢の基は、1000年前以上前における海底火山の噴出物だと考えられる。プレートの動きにより、約500万年前に日本列島に衝突。さらに約100万年前の伊豆半島の衝突により隆起し、丹沢山地となった。首都圏に近いにもかかわらず驚くほど未開発で、不思議な感じがする。

丹沢山地
 丹沢は、東西40km、南北20kmにもわたる広大な山地。南北方向の丹沢主脈には蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳など、東西方向の丹沢主陵には檜洞丸、大室山など、そして東丹沢には大山と、数多くのピークが連なる。自宅からも見える身近な山なのに、いい写真がなかなか無かったが、大岳山からようやくくっきり見えた。
2007.10 大岳山より 左端が大山、その右に丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸、大室山
2007.11 都庁より 2015.1 スカイツリーより
2007.11 飛行機より
手前に津久井湖、それを囲むように左から大山、塔ヶ岳、丹沢山が連なる
 蛭ヶ岳(1673、百名山)
 丹沢の最高峰。麓から離れたところにあるので、登るには丹沢山や檜洞丸などから縦走することになる。丹沢山からは2時間ほどの行程となる。
2011.6 塔ノ岳より 蛭ヶ岳
 丹沢山(1567)、塔ノ岳(1491)
 丹沢山は、丹沢の主峰のような名だが、標高では蛭ヶ岳や檜洞丸より低い。蛭ヶ岳を目指すためには長時間の山歩きとなるため、最も日が長い時期を選んだ。一般的な大倉尾根ルートで、丹沢山まで約3時間半で到着。ここから蛭ヶ岳までは1時間強なのだが、ここで急に天候が悪化。足も少し痛くなってきたので、丹沢山から30分程進んだところで断念して引き返した。アップダウンが激しいので、想定以上に体力を消耗した。

<大倉登山口7:35-10:00塔ノ岳10:10-11:10丹沢山12:40-13:40塔ノ岳13:50-16:30大倉登山口> 標高差1280m
2011.6 山頂手前より丹沢山(右の山) 2011.6 丹沢山より 塔ノ岳
 大山(1246、二百名山)
 大山は、丹沢の東端にあり、標高もそれほど高くないが、独立峰のようになっていて姿が美しい。古くからの信仰の山で、中腹までケーブルカーがある。訪問時は紅葉シーズンだったためか、バスもケーブルカーも大行列で時間がかかった。大山神社を過ぎると人も少なくなったが、紅葉も無くなってしまった。山頂は狭い所に神社や山小屋のようなものが並んで、高い所に来たという気分が全く味わえない所であった。

<大山神社12:40-14:10山頂14:40-15:50大山神社>
2005.11 大山神社より 2007.10 平塚より
道志山塊
 御正体山(1682、二百名山)
 道志山塊は、丹沢の西にあり、広義の丹沢山地に含まれる。御正体山はその最高峰である。高尾山では、道志の山の向こうに、日の短い時期だけ見ることのできる富士の夕陽に偶然遭遇した。
2003.12 高尾山より 左の三角の山が御正体で、中央は富士山

丹沢山地