北アルプスは、一般的には飛騨山脈と呼ばれ、東に姫川・木曽川、西に神通川・飛騨川が流れる。約270万年前に始まる火山活動で山脈の基盤ができ、約130万年前からは赤石山脈と同様に断層活動で急激に隆起している。 北アルプスの最北部は、黒部川を挟んで立山連峰と後立山連峰に分かれている。立山連峰には、立山、剣岳という北アルプス北部を代表する名峰がある。 |
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立山 | |
立山という名のピークは無く、大汝山、雄山、富士ノ折立の3つのピークをさす場合と、さらに北の真砂岳、別山や南の浄土山を含む場合がある。立山の西にある室堂平は、立山のカルデラで、現在の立山は外輪山ということになる。 |
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大汝山(3015、百名山) | |
室堂から立山連峰を見上げる、いちばんおなじみの景色。右端が大汝山と雄山、中央に真砂岳、左に別山がある。この時は一眼レフを初めて買って最初の旅で、快晴の立山を撮ることができて、このカメラの運の強さを感じる。室堂とは相性が良く、その後も晴れていることが多い。 |
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1991.8 室堂ミクリが池より | |
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2018.7 室堂より | |
1995年の訪問時は、すでに初雪のニュースを聞いていたので不安だったが、行ってみると雪はほとんどなく、快晴で寒さもあまり感じなかった。そして、登り始めると間もなく白山や槍・穂高までの大展望、そして山頂が近づくと後立山連峰、さらに信じられないことに富士山まで見えてかなり興奮した。直線距離で170km離れていても、富士山の形はすぐわかるものであった。山頂からさらに真砂岳、別山と立山連峰を縦走すると、今度は剣岳が大迫力で目の前に広がってきた。景色という点では、いまだにこの時の立山が一番である。 <室堂9:00-10:15雄山-大汝山11:15-12:40別山13:30-15:15室堂> 標高差560m |
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1995.10 室堂より 立山 | 1995.10 別山乗越より 立山 |
立山山頂から北アルプス核心部の大展望。左の写真の左に槍ヶ岳と奥穂高岳、中央付近に鷲羽岳と水晶岳、写真の境目には三角の笠ヶ岳があり、水晶岳と笠ヶ岳の間にかすかに乗鞍岳と御嶽山も見えている。そして右の写真は、笠の右に黒部五郎岳、その右手前に大きく薬師岳が広がっている。 | |
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1995.10 立山より | 1995.10 立山より |
黒部湖からは、室堂のちょうど裏側からの立山をながめられる。 | |
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1991.8 黒部湖より | |
槍ヶ岳山頂からの大展望。左奥が立山。中央奥には針ノ木、五竜、鹿島槍、さらに遠くうっすらと白馬も見える。立山の手前は野口五郎岳。 |
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1997.8 槍ヶ岳より | |
五竜岳からの眺めで、左が立山、右は剣岳。五竜の山頂は霧に包まれて、まわりの景色はほとんど見られなかったが、数秒だけ霧が晴れて立山と剣が現れた。これだけでも、何も見られないのとは大違いである。 |
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2003.9 五竜岳より | |
剣岳 | |
剣岳(2998、百名山) | |
剣岳は、立山の北にあり、立山連峰の一部。険しく迫力ある姿で、立山にも劣らない魅力がある。登山は室堂から別山乗越を超えた剱沢小屋からが一般的。カニのヨコバイ、カニのタテバイと言われる岩登りもあるが、登山道は整備されていて3時間半ほどの行程になる。最も登ってみたいと思っている山の1つである。 剣岳は室堂から見ると半分隠れてしまっているが、別山まで登ると迫力ある全体の姿がよくわかる。 |
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1995.10 室堂より | 1995.10 別山より |
雨晴海岸から、富山湾越しに見る剱岳。あまり天気が良くなかったので期待していなかったが、何とか山頂まで見えていた。 |
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2018.12 雨晴海岸より | |
大日連峰 | |
奥大日岳(2611、二百名山) | |
右が奥大日、左は大日岳(2501)。立山に上り始めるとすぐに、室堂平の向こうに形のいい2つの山が見られる。雷鳥が多いことでも知られるので、少し気になる山である。 |
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1995.10 立山より | |
毛勝山 | |
毛勝山(2414、二百名山) | |
左が毛勝山で、右は剣岳。立山連峰の主要な山の中では、最も北にある。 | |
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2007.11 滑川付近より |
北アルプス−立山・剣