テオティワカンは、紀元前1世紀頃から繁栄し、メキシコ中央高原に巨大宗教都市を築いた。おそらく中央アメリカでは最初の大都市で、後のマヤ文明にも大きな影響を与えている。4〜7世紀に全盛期を迎えるが、7世紀後半には急速に衰えている。

メキシコ州
 テオティワカン遺跡(世界遺産) 
 テオティワカンは、最盛期の人口は8万人とも20万人とも言われているが、文字を残していないため謎が多い。メキシコシティからバスで1時間ほどの所にあり、1997年はメキシコの旅最終日の朝に訪れた。
 遺跡は、南北4kmにわたる死者の道が中心にあり、その突き当りが月のピラミッド、道の右手が太陽のピラミッドである。太陽のピラミッドは高さ65m、月のピラミッドは46mと、どちらも高さではエジプトの大ピラミッド146mには及ばない。しかし太陽のピラミッドの1辺は225mで、エジプトの大ピラミッド230mに匹敵する規模である。そして、何よりも上に登れるのがよかった。
1997.1 月のピラミッド
1997.1死者の道
月のピラミッドより
1997.1 太陽のピラミッド
 2017年の再訪。いちばん変わったのは、月のピラミッドが途中までしか登れなくなっていたことである。また、ツアーだったので、死者の道を歩きでなくバスで移動。これでは、気分があまり盛り上がらない。
2017.9 月のピラミッド 2017.9 太陽のピラミッド
 最初の訪問の際には、下調べをしていなかったため、壁画や浮き彫りのあるケツァルパパロトルの神殿やジャガーの神殿、そしてレリーフが美しいケツァルコアトルの神殿など、重要な見どころをいくつも見逃してしまった。2017年の再訪では、それらをじっくり見ることができて有意義だった。
2017.9 ジャガーの宮殿 2017.9 ケツァルパパロトルの神殿
2017.9 ケツァルコアトルの神殿
 ☆世界遺産「古代都市テオティワカン」  1987年登録

テオティワカン文化