1927年、早川徳次が設立した東京地下鉄道が上野〜浅草間に日本最初の地下鉄を開業させ、新橋まで延伸する。一方、東急の五島慶太は東京高速鉄道を設立して、渋谷から地下鉄建設を開始。一時は早川氏と五島氏で経営権の奪い合いとなって、新橋駅で接続しながら別のホームを使用するという時代もあった。戦時中に、交通事業統制によって営団が設立され、戦後も営団によって地下鉄網の整備が進められたが、国の行政改革の一環で2004年に東京地下鉄株式会社(愛称:東京メトロ)へ移行している。

  
2021.7 御茶ノ水駅付近
銀座線
 1000-1800形
 1000形は銀座線開業時の車両で、日本初の地下鉄車両でもある。車体は全鋼製の16m級。吊り掛け駆動で、制御は電空カム軸式(GE)、制御は自動空気である。1100形は、1000形と台車が違う程度で、ほとんど差はない。1200形は制御器が電空カム軸から電空単位スイッチ(ABF)に変更となり、1400形からはノーシル・ノーヘッダー、1800形は両開き扉と、マイナーチェンジを繰り返しながら1959年まで製造された。
 1000・1100形は約40年にわたって活躍し、1968年に営業運転を終えた。その後も2両が車籍を残したまま小石川検車区の入換車として使用されたが、1975年に除籍されている。記念すべき1001号は、交通博物館で保存された後、1986年に地下鉄博物館に移転している。また1200形以降は、1968年の銀座線固定編成化で1900・2000形の中間車となった。01系の増備により、1986年までにすべて消滅している。  
 
2015.11 1001号:地下鉄博物館
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
1000形 1001-1021 21 1927.11-29.12 1975.6 営業運転終了(1968.4)
1100形 1122-1130 9 1933.4-33.10 1968.5
1200形 1231-1254 24 1933.12-34.6 1986.8 中間付随車化(1964-)
1300形 1355-1369 15 1949.3-51.6 1986.9 中間付随車化(1964-)
1400形 1470-1471 2 1954.6 1985.12 1953.6竣工、300形先行試作車
中間車化(1964-)
1500形 1572-1574 3 1954.12 1986.10
1600形 1675-1689 15 1955.4-56.1 1986.7
1700形 1701-1718 18 1956.9 1986.9 出力増強(1968)
1800形 1819-1826 8 1958.12-59.2 1986.4
 100形
 東京高速鉄道が導入した唯一の車両。東京地下鉄道の車両より出力が大きく、高速性・加速性に優れていた。登場時はオリジナルの塗装だったが、営団発足時に黄色一色となっている。
 1962年に、10両が丸ノ内線の方南町支線に転属した。1968年に営業運転を終了するが、2両が車籍を残したまま中野検車区構内の牽引車として残される。除籍は1981年で、このうち1両のカットボディが地下鉄博物館に保存されている。
 
2015.11 129号:地下鉄博物館
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
100形 101-130 30 1938.7 1981.11 営業運転終了(1968)
 1900・2000形
 丸の内線より5年遅れて登場した、銀座線最初のカルダン駆動車。1900形が試作車として登場し、2000形が量産車である。車体は全鋼製の16m級。駆動はWN、制御はABF、制動は自動空気(AMME-R)である。最長6両編成で運行された。
 1968年には、中間車の1500N形が登場し、1200形なども中間車化して固定編成化が進んだ。また同じ1968年に、2000形10両が丸ノ内線の方南町支線に転属している。1981年には、さらに8両が転属し、不足車を補うために1500NN形が製造された。1980年代から01系への置き換えが始まり、1993年7月に営業運転を終了している。2000形のうち24両を日立電鉄、2両を銚子電鉄に譲渡。銚子電鉄の1両は車籍が残っているが、2016年2月に運用を終えている。

 1959    登場
 1968.5   方南町支線運用開始
 1993.7.6  方南町支線運用終了
 1993.7.30 銀座線にて最後の営業運転
   
2016.7 銚子電鉄譲渡車:昭和の杜博物館 1998.6 日立電鉄譲渡車:常北太田駅
 形式 番号 両数 登場  消滅  備考
1900形 1927-1928 2 1959.2 1987.2 先行試作車、両運
2000形 2029-2132 104 1960.2-63.10 1993.8 片運
1500N形 1501-1560 60 1968.4-68.5 1993.7 中間車
1500NN形 1561-1568 8 1981.10 1993.8 中間車
<譲渡>
 日立電鉄(1991.10-2005.4、24両)
 銚子電鉄(1994.8-、2両)
 01系
 銀座線2000形等を置き換えるために登場したもの。車体は全長16000mmのアルミ合金製。日本で初めて高周波分巻チョッパ制御を採用した。制動も銀座線初の電気指令式。トンネル断面が小さいため、当初は冷房の設置が見送られたが、2次車から薄型の冷房装置を搭載し1次車も改造されている。
 5次車からは、制御器がIGBT素子のVVVFインバータに変更された。大規模修繕は見送られ、2013年から1000系への置き換えが始まっている。.2017年3月にさよなら運転を行い、営業運転を終了した。4両が熊本電鉄に譲渡されたほか、中野車両基地や東大柏キャンパスなどに保存車があるようである。

 1984.1.1   営業運転開始
 1990.8-95.8 1次車の冷房化改造
 1993.7.30  2000形の置換え完了
 1993.8    CS-ATC化
 2013.4    1000系への置換え始まる
 2017.3.12  営業運転終了
   
2015.10 1次車:渋谷駅 2017.3 2-4次車:渋谷駅 
 
2017.8 熊本電鉄譲渡車:北熊本駅
 形式 編成番号 両数 登場  消滅  備考
<Tc>01-101、01-601
<M>01-201、01-401
  、01-501
<T>01-301
01編成 228 1983.9 2017.3 試作車
02-23編成 1984.11-87.12 1次:非冷房車
24-36編成 1990.2-92.6 2-4次:新製冷房
37-38編成 1993.7-97.8 5-6次:VVVF車
<譲渡>
 熊本電気鉄道(2015.3-、4両)
 1000系
 銀座線01系を置き換えるために登場したもの。車体はアルミニウム合金製ながら、銀座線開業時の1000形をイメージしたレトロな外観になっている。最後に増備された4次車は、前照灯を1灯とし、車内も木造のようなカラーにするなど、レトロな雰囲気をさらに強調した特別仕様車となった。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(IGBT素子、ハイブリッドSiC素子)、制動は電気指令式である。約5年で01系の置き換えを完了した。

 2012.4.11  営業運転開始
 2017.3    01系の置換え完了
   
2017.6 1-3次車:渋谷駅 2017.6 4次車(レトロ仕様車):渋谷駅 
 形式 編成番号 両数 登場  消滅  備考
<Mc>1101-、1001-
<M>1201-、1301-
  、1401-、1501-
01-38編成 240 2012.1-16.10 1-3次車
39-40編成 2017.1-17.3 4次車:レトロ仕様
丸の内線
 300・400・500・900形
 丸の内線開業時の車両。車体は銀座線より長い18m級で、3扉両開きを初採用。丸ノ内線の代名詞となった、赤い車体に銀のサインカーブは、300形登場時からのものである。機器もニューヨーク地下鉄の技術を取り入れ、WN駆動、電磁直通(SMEE)ブレーキなど最新のものとなった。
 300形の一部は中間車に改造され、6両固定編成化が進んで6両編成53本と2両編成1本に組み替えられた。1993年に方南町支線の2000形が引退すると、18両が3両編成6本となって方南町支線に転属。しかし02系への置き換えによって、1995年2月に本線、1996年7月に方南町支線での営業を終えてた。記念すべき301号は地下鉄博物館で保存されている。また、131両はブエノスアイレス市へ売却され、このうち4両が2016年に保存目的で里帰りを果たした。このほか、国内で保存されている車両も多い。

 1954.1.20 丸の内線池袋〜御茶ノ水間開業、営業運転開始
 1962.1.23 池袋〜荻窪間全通、6両編成の運行開始
 1995.2.28 丸ノ内線の本線運用終了
 1996.7.18 方南町支線の運用終了
 1996.7.20 さよなら運転実施
 
2015.11 301号:地下鉄博物館
   
2016.2 444号:川越市内 2017.4 454号:いすみポッポの丘
   
2015.11 652号:八王子市こども科学館 2016.3 685号:東京交通短期大学
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
300形 301-330 30 1954.1 1996.7 両運
400形 431-468 38 1956.3-57.3 1991.6 両運
500形 569-802 234 1957.11-64.10 1996.7 片運
900形 901-918 18 1965.10-69.2 1995.3 中間車
<譲渡>
 ブエノスアイレス市(131両)
 02系
 丸の内線300形-900形を置き換えるために登場したもの。車体はアルミニウム合金製で、18m級であることを除けば、銀座線01系とほぼ同じ。制御器も01系と同じで、前期車は高周波分巻チョッパ、5次車の途中からVVVFインバータとなっている。また、8次車は方南町支線向けの3両編成である。
 2009年から始まった大規模修繕により、チョッパ制御車がVVVFインバータ制御に変更されている。また同時に、往年のサインカーブをイメージした塗装となっている。一方、VVVF車は大規模修繕を行わず、2000系への置き換えが始まっている。

 1988.10.17  営業運転開始
 1996.7    旧型車の置き換え完了
 1998.3    CS-ATC化
 2010.1-14.5 1-5次車の大規模修繕、VVVF化
 2018.10   2000系への置き換え始まる
  
2016.4 5-7次車:御茶ノ水駅付近
   
2015.10 1-2次車更新後:四ッ谷駅 2021.4 3-5次車更新後:四ツ谷駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>02-101、02-601
<M>02-201、02-401
  、02-501
<T>02-301
01-07編成 336 1988.9-89.12 1-2次:非冷房
08-19編成 1990.11-92.8 3-5次:新製冷房
20-53編成 1993.2-95.3 5-7次:VVVF車
81-86編成 1996.6-96.7 8次:方南町支線
 2000系
 丸の内線02系を置き換えるために登場したもの。車体はアルミニウム合金製の18m級で、丸ノ内線伝統のサインウェーブは側面上部につけられた。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(フルSiC素子)、制動は電気指令式である。

 2019.2  営業運転開始
  
2021.4 四ッ谷駅
 形式 編成番号 両数 登場  消滅  備考
<Mc>2101-
<Tc>2001-
<M>2201-、2301-
  、2401-、2501-
2001-32編成 192 2019.2-21.3
日比谷線
 3000系
 日比谷線開業時の車両。当初から東急・東武との直通運転を想定して設計された、地下鉄初の架線集電。車体は地下鉄初のセミステンレス製で、18m級3扉。駆動はWNで、制御はバーニア(ABFM)を採用。制動は電磁直通(HSC-D)である。
 1次車は2両編成8本で、スカートの付いた特異な姿だった。2次車はスカート無しの4両編成で、その後も延伸のたびに増備される。1963年の全線開業時に6両編成が登場し、1968年時点では6両編成39本。さらに1971年には中間車を増備して8両編成38本に組み替えられた。なお、最後の8次車では、側扉の小窓化や箱型ベンチレーターなど仕様が変わっている。
 大規模修繕は1976年から始まり、側扉やベンチレーターは8次車に似たものに変更された。最後まで冷房化はされず、1989年から03系への置き換えが始まる。そして1994年7月にさよなら運転を行い、営業を終えた。39両が長野電鉄に譲渡され、このうち2両は東京メトロに里帰りして復元のうえ保存されている。

 1961.3.28 日比谷線南千住〜仲御徒町間開業、営業運転開始
 1964.7.22 6両編成の運行開始
 1971.5.31 8両編成の運行開始
 1976-89  大規模修繕
 1989    03系への置換え開始
 1994.7.23  最後の営業運転
   
1984頃 多摩川橋梁 2016.1 長野電鉄譲渡車:信濃竹原駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>3001- 3001-15(奇) 304 1961.3 1995.3 1次車
<M>4029- 1962.2-62.3
<M>4529- 1964.2-64.10 
<Mc>3017-
<M>4037-、4537-
3017-75(奇) 1962.2-66.8 2-7次車
<Mc>3077-
<M>4077-、4577-
3077 1968.6 8次車
<Mc>3505- 1971.4-71.5 8両化用中間車
<譲渡>
 長野電鉄(1993.6-、37両)
 03系
 日比谷線3000系を置き換えるために登場したもの。車体はアルミニウム合金製の18m級3扉。機器は同時期に登場した丸の内線02系とほぼ同じで、制御器は前期車が高周波分巻チョッパ、5次車の途中からVVVFインバータとなっている。また、09F-28Fには、混雑緩和のため5扉車が組み込まれた。
 02系に引き続き、2012年からチョッパ制御車のVVVFインバータ化が始まった。しかし、20m車体の13000系に置き換えることが決まったため、VVVF化は8編成にとどまり、13000系に置換えられて2020年2月に営業運転を終了した。熊本電鉄、長野電鉄、北陸鉄道に譲渡されている。

 1988.7.1  日比谷線にて営業運転開始
 1994.7   3000系の置き換え完了
 2012-   1-5次車のVVVF化改造
 2017.2   13000系への置き換え始まる
 2020.2.28 最後の営業運転
    
 2016.2 5扉車:中目黒駅  2017.3 VVVF車:五反野駅 
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>03-101、03-801
<M>03-201、03-301
  03-601、03-701
<T>03-401、03-501
01-25編成 336 1988.6-92.8 2020.3 1-5次、チョッパ車
26-42編成 1993.1-94.7 5-7次、VVVF車
<譲渡>
 熊本電気鉄道(2019.3-、6両)
 長野電鉄(2020.3-、9両)
 北陸鉄道(2020.12-)
 13000系
 日比谷線において、従来の18m車8両を20m車7両に置き換えるために登場したもの。車体はアルミニウム合金製で、日比谷線に乗り入れる東武70000系と設計の共通化が図られている。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(IGBT素子、ハイブリッドSiC素子)、制動は電気指令式である。登場から僅か3年で、03系をすべて置換えている。

 2017.3.25 日比谷線にて営業運転開始
 2020.2   03系の置換え完了
  
2019.3 新越谷駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>13101-、13001-
<M>13201-、13301-
  、13401-、13501-
  、13601-
51-94編成 308 2016.12-20.5
東西線
 5000系
 東西線開業時の車両で、営団最初の20m級4扉車。車体は3000系と同じセミステンレス製だが、アルミ車体の試作車も製造され、6000系の開発に活かされた。駆動はWN、制御はバーニア(ABFM)、制動は電磁直通(HSC-D)である。
 東西線開業時に投入された1次車は3両編成で、2次車登場と同時に7両編成となる。1969年の全線開業時には7両編成41本の体制となった。一方、1969年に開業する千代田線ではチョッパ制御を採用した6000系の量産が間に合わなかったため、5000系の3両編成が投入され、翌年には5両編成となっていた。
 1977年から、東西線10両化のため7年ぶりの製造が始まる。また同時に1979年に開業する北綾瀬支線向けの3両編成も登場し、千代田線の車両はすべて東西線に転属して東西線10両×28本、7両×20本と北綾瀬支線3両×6本となった。1990年には編成組み替えにより、東西線は7両が無くなり10両×42本となっている。
 1991年から05系への置き換えが始まり、1995年までに5000系の約半数が廃車となるが、236両は冷房化、界磁添加励磁制御への変更等の更新が行われる。しかし1999年から再び05系の増備が始まり、東西線の5000系は2007年3月に営業を終えた。北綾瀬支線では、1999年にアルミ車6両に置き換えられていたが、これも2014年5月に営業を終えている。ただし、3両は2018年現在車籍を残しており、動向が不明である。また、最初に廃車となったグループのうち100両は、東葉高速鉄道に譲渡されたが、改造により前面デザインは大きく変わっている。

 1964.12.23 東西線高田馬場〜九段下間開業、営業運転開始
 1966.2.1  7両編成の運行開始
 1966.4.28  JR中央線への乗入れ開始
 1969.12.20 千代田線北千住〜大手町間開業、千代田線運用開始
 1977.10.1  東西線10両編成運用開始
 1981.10.5  千代田線本線運用終了
 1989-94  冷房化改造
 1991-    05系への置き換え開始
 2007.3.17  東西線運用終了
 2014.5.30  北綾瀬支線にて最後の営業運転
   
5000系ステンレス車 1997.5 東葉高速鉄道譲渡車:東葉勝田台駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>5001-
<M>5201-
<Tc>5801-
5001-06F 407 1964.11-64.12 2007.4 1次
<M>5210-、5603- 1966.1-66.3
<Mc>5007-
<M>5207-、5601-
<Tc>5807-
5007-38F 1966.1-69.3 2-4次
<Mc>5039-
<M>5315-
<Tc>5839-
5039-48F 1969.12 4次:千代田線
<M>5325-、5677- 1970.11
<M>5101-、5335-
<T>5901-
1977.8-81.8 10両化用中間車
<Mc>5150-
<M>5450-、5750-
<Tc>5950-
5150-52F 21 1966.9-67.8 アルミ車体
<譲渡>
 東葉高速鉄道(1995.12-06.12、100両)
 インドネシア(2006-、30両)
 05系
 東西線5000系を置き換えるために登場したもの。車体はアルミニウム合金製の20m級4扉。制御は、03系と同じ高周波分巻チョッパで登場している。4次車最後の14Fは、VVVFインバータとワイドドアの試作車となった。そして5次車ではワイドドアが採用され、6次車では通常ドアに戻ってVVVFインバータが採用されている。5年ぶりに製造された8次車では、前面デザインが一新されたためN05系と呼ばれている。
 大規模改修は2012年に始まり、5次のワイドドア車がまず対象となった。制御器がVVVFインバータに更新され、スカートが付き、帯の色も濃いものに変わっている。一方、1-4次のチョッパ車は3両が北綾瀬支線に転属し、残りは15000系に置き換えられている。

 1988.11.16 東西線にて営業運転開始
 2010.5-  1-3次車の15000系への置換え開始
 2012-   4次車以降の大規模修繕開始
 2014.4.28 北綾瀬支線運用開始
   
2018.3 6-7次車:行徳駅 2016.8 8-10次車:三鷹駅
   
2015.11 5次車更新車:葛西駅 2017.3 北綾瀬支線:綾瀬駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>05-101
  、05-001
<M>05-201
  、05-301
  、05-501
  、05-801
  、05-901
<T>05-401
  、05-601
  、05-701
01-13F 240 1988.10-91.6 1-4次:通常ドア、チョッパ車
14F 1991.8 4次:VVVF・ワイドドア試作車
15-18F 1992.4-92.5 5次:ワイドドア、チョッパ車
19-24F 1993.6-94.5 6-7次:通常ドア、VVVF車
25-33F 190 1999.11-02.3 8-10次:シングルスキン
34-43F 2003.2-05.3 11-13次:ダブルスキン
 15000系
 東西線05系の1次車を置き換えるために登場したもので、基本的な機器構成は10000系と同じ。車体はアルミニウム合金製の20m級4扉。05系5次車以来のワイドドア車となった。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(IGBT素子)、制動は電気指令式である。2017年、5年ぶりに3編成増備されている。

 2010.5.7 東西線にて営業運転開始
  
2018.3 行徳駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>15101-、15001-
<M>15201-、15301-
  、15501-、15801-
  、15901-
<T>15401-、15601-
  、15701-
15001-13F 160 2010.4-11.8
15014-16F 2017.2-17.4
千代田線
 6000系
 千代田線向けに開発された車両で、東西線と同じ20m級4扉。電機子チョッパ制御やアルミ車体など、当時の最新技術が採用されたが、そのため開発に時間がかかり量産車が1969年の千代田線開業に間に合わなかった。
 量産車が登場したのは1971年で、営団最初の10両編成となった。2次試作車も後に10両化されたが、1次試作車は3両編成のまま北綾瀬支線で使用されている。また、6次車からは新製冷房車となり、それまでの車両もすべて冷房化されている。
 大規模修繕は冷房化と並行して1988年から始まり、一部の車両はVVVFインバータ制御に更新された。2010年から廃車が始まり、2012年までにチョッパ制御のまま残っていた車両が営業を終了、また北綾瀬支線の1次試作車も2014年5月に営業を終えている。2018年には最後の10両編成が定期運用を終えたが、車籍は残っている。なお、廃車後26編成がインドネシアに譲渡された。

 1971.3.20 千代田線にて営業運転開始
 1978.3.31 小田急線への乗入れ開始
 1988-94 冷房化改造
 1995-   VVVFインバータ制御への更新開始
 2010.10  16000系への置換え開始
 2014.5   北綾瀬支線運用終了
 2018.10.5  定期運用終了
 2018.11.11 最後の営業運転
  
2015.10 代々木上原駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>6000
<M>6000
6000 3 1968.4 1次試作車
<Mc>6101-、6001-
<M>6201-、6301-
  、6401-、6901-
6001F 350 1969.8 2次試作車
<T>6501-、6601-
  、6701-、6801-
1971.2
<Mc>6002-
<Tc>6102-
<M>6302-、6402-
  、6702-、6802-
  、6902-
<T>6202-、6502-
  、6602-
6002-19F 1971.2-72.8 1-2次
6020-32F 1977.9-85.2 3-5次
6033-35F 1988.10-90.9 6-8次
<譲渡>
 インドネシア(2010-、260両)
 06系
 千代田線の輸送力増強のため、1編成のみ製造されたもの。車体は有楽町線の07系とほぼ同じ仕様で、アルミニウム合金製の20m級4扉。機器類は9000系を踏襲しており、駆動はWN,制御はVVVFインバータ(IGBT素子)、制動は電気指令式である。千代田線を16000系に統一するため、登場から20年ほどで消滅している。
 
左:06系、右:07系有楽町線
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>06-101、06-001
<M>06-201、06-401
  、06-701、06-901
<T>06-301、06-501
  、06-601、06-801
01F 10 1992.12 2015.8
 16000系
 千代田線6000系と06系を置き換えるために登場したもの。車体はアルミニウム合金製の20m級4扉で、1・2・5次車は川崎重工業のefACE、3・4次車は日立のA-trainを採用。1次車は先頭車の貫通扉が中央にあったが、16006Fからは左右非対称となっている。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(IGBT素子)、制動は電気指令式である。また、車両制御情報管理装置(TIS)を導入している。

 2010.11.4 営業運転開始
   
2017.3 1次車:綾瀬駅 2017.5 2次車-:北小金駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>16101-、16001-
<M>16201-、16401-
  、16701-、16901-
<T>16301-、16501-
  、16601-、16801-
16001-05F 370 2010.10-10.11 1次車
16006-37F 2011.4-17.9 2次車-
有楽町・副都心線
 7000系
 有楽町線開業時の車両。車体はアルミニウム合金製の20m級4扉で、6000系に似ているが、頭の部分に種別表示窓が付けられている。駆動はWN、制御は電機子チョッパを改良したAVF式チョッパ、制動は電気指令式である。
 当初は5両編成で、7021Fからは10両編成で落成し、1-2次車も10両化された。また7028F以降は新製冷房車で、それまでの車両もすべて冷房化されている。
 大規模修繕は1994年から始まり、一部の車両はVVVFインバータ制御に更新された。また、2007年から副都心線乗入れ対応工事が始まり、10両編成6本と8両編成15本に組み替えられた。帯の色も黄色からブラウンと細い黄色に変わっている。また、改造されなかったもののうち40両はインドネシアに譲渡され、10両編成6本、8両編成15本という体制になっている。

 1974.10.30 有楽町線池袋〜銀座一丁目間開業、営業運転開始
 1983.6.17 10両編成の運行開始
 1987.8.25 東武東上線への乗入れ開始
 1988-94 冷房化改造
 1996-   VVVFインバータ制御への更新開始
 2008.6.14 副都心線開業、副都心線運用開始
 2008.11  10000系への置換え開始
 2013.3.16 東横線・みなとみらい線への乗入れ開始
    
2019.2 柳瀬川駅 2018.8 都立大学駅 
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>7001-
<Tc>7101-
<M>7701-、7801-
  、7901
7001-19F 340 1974.3-74.10 1次 
<M>7301-、7401-
<T>7201-、7501-
  、7601-
1983.3-83.7
<Mc>7020
<Tc>7120
<M>77201、7820
  、7920
7020F 1980.2 2次
<M>7320、7420
<T>7220、7520
  、7620
1983.7
<Mc>7021-
<Tc>7121-
<M>7321-、7421-
  、7721-、7821-
  、7921
<T>7221-、7521-
  、7621-
  
7021-26F 1983.3-83.8 3次
7027F 1987.7 4次:東武乗入対応
7028-34F 1988.3-89.9 5-6次:新製冷房車
<譲渡>
 インドネシア(2010-、40両)
 07系
 有楽町線向けの増備車。車体は千代田線の06系とほぼ同じ仕様で、アルミニウム合金製の20m級4扉。機器類は9000系を踏襲しており、駆動はWN,制御はVVVFインバータ(IGBT素子)、制動は電気指令式である。副都心線に入線できないため、副都心線開業に伴い、東西線へ転属している。

 1993.3.18 有楽町線にて営業運転開始
 2006.11.8 東西線運用開始
 2007.10  有楽町線運用終了
  
2018.3 東西線:行徳駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>07-101、07-001
<M>07-201、07-401
  、07-701、07-901
<T>07-301、07-501
  、07-601、07-801
01-06F 60 1993.1-94.10
 10000系
 副都心線の開業に合わせて登場したもの。東京メトロ発足後最初の新形式であり、デザインはそれまでと異なる丸みを帯びたものとなった。車体はアルミニウム合金製の20m級4扉で、日立のA-train。1次車のみ、帯に黄色が追加されている。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(IGBT素子)、制動は電気指令式である。

 2006.9.1  営業運転開始
 2013.3.16 東横線・みなとみらい線乗入れ開始
  
2016.2 1次車:新河岸駅
   
2019.2 2次車-:柳瀬川駅 2022.1 2次車-:綱島〜大倉山間
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>10101-、10001-
<M>10201-、10301
  、10501-、10801-
  、10901-
<T>10401-、10601-
  、10701-
10001-04F 360 2006.8 1次車
10005-36F 2007.3-10.1 2次車
 17000系
 有楽町線・副都心線の7000系を置換えるために登場したもの。車体はアルミニウム合金製の20m級4扉で、日立のA-train。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(フルSiC素子)である。また、車両情報監視・分析システム(TIMA)を導入している。

 2021.2.21  営業運転開始
  
2022.4 東白楽駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>17101-、17001-
<M>17201-、17401
  、17701-、17901-
<T>17301-、17501-
  、17601-、17801
17001-06F 156 2020.9-21.7 10両
17081-92F 2021.9-22.3 8両
半蔵門線
 8000系
 半蔵門線向けの車両で、基本的な仕様は有楽町線7000系とほぼ同じ。車体はアルミニウム合金製の20m級4扉。7000系とは前面デザインが異なる。駆動はWN、制御はAVF式チョッパ、制動は電気指令式である。また、1次車から冷房準備車となっていた。
 1978年の半蔵門線開業時は東急からの片乗入れで、8000系は1981年に営業運転開始。当初は8両編成で始まり、1987年以降順次10両化された。10両化の際には、2・3次車の中間車を4次車に組み込むなど編成の複雑な組み換えが行われている。また、8012-14Fは東西線10両化の際に不足分穴埋めのため東西線に投入され、2年ほどで半蔵門線に転属という経歴をもつ。
 大規模修繕は2004年から始まり、制御器がVVVFインバータに変更されている。2015年に更新が完了し、チョッパ制御車が消滅した。

 1981.4.1  半蔵門線にて営業運転開始
 1987.9.26 10両編成の運行開始
 1987.10  東西線の暫定運用開始
 1988-89  冷房化改造
 2004-15  大規模修繕、VVVFインバータ制御に更新
   
2021.1 1次車:すずかけ台駅
    
2022.7 3次車:江田駅  2017.3 4次車:五反野駅 
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>8101-、8001-
<M>8201-、8301-
  、8401-、8501-
  、8801-、8901-
8001-09F  190 1980.11-82.11 1-2次
<T>8601-、8701- 1994.7-94.12
<Tc>8110-、8010-
<M>8210-、8310-
  、8410-、8510-
  、8810-、8910-
<T>8610-、8710-
 
8012-14F 1987.3 3次、東西線
8010-11
 ・15-19F
1988.9-90.11 4-5次、新製冷房
 08系
 半蔵門線と東武伊勢崎線が直通運転を行うのに合わせて増備されたもの。車体はアルミニウム合金製の20m級4扉で、05系の8次車以降に似た外観。.駆動はWN,制御はVVVFインバータ(IGBT素子)、制動は電気指令式である。

 2003.1.7  営業運転開始
  
2022.4 青葉台駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>08-101、08-001
<M>08-201、08-301
  、08-501、08-801
  、08-901
<T>08-401、08-601
  、08-701
01-06F 60 2002.11-03.2
 18000系
 半蔵門線の8000系を置換えるために登場したもので、17000系とほぼ同じ設計。車体はアルミニウム合金製の20m級4扉で、日立のA-train。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(フルSiC素子)である。
 2021.8.7  営業運転開始
    
2022.2 高津駅  2022.7 宮崎台駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>18101-、18001-
<M>18201-、18401
  、18701-、18901-
<T>18301-、18501-
  、18601-、18801
18001-04F 40 2021.6-21.12
南北線
 9000系
 南北線開業時の車両で、営団で初めてVVVFインバータが本格採用された。車体はアルミニウム合金製の20m級4扉。駆動はWN、制動は電気指令式である。
 開業時は4両編成で、四谷延伸時に6両編成化された。また5次車は9年ぶりの製造となったため、前面デザインが大きく変わっている。大規模修繕は2016年から始まり、同時に帯が波のようなスタイルに変更されている。

 1991.11.29 南北線駒込〜赤羽岩淵間開業、営業運転開始
 1996.2.3  6両編成の運行開始
 2000.9.26 目黒線乗入れ開始
 2016-19  大規模修繕
    
2016.1 1次車:武蔵小杉駅  2018.8 1次車更新車:不動前駅
  
2022.5 5次車:新丸子駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>9101、9801
<M>9201、9301
9001F 138 1990.11 試作車 
<M>9601、9701 1996.3改造
<Tc>9102-、9802-
<M>9202-、9302-
9002-08F 1991.7-92.6 1次:GTO素子 
<M>9602-、9702- 1996.1-96.2
<Tc>9109-、9809-
<M>9209-、9309-
  、9609-、9709-
9009-21F 1995.12-00.5 2-4次:IGBT素子
<Tc>9122-、9822-
<M>9222-、9622-
  、9722-
<T>9422-
9022-23F 2009.4-09.5 5次
形式別車両数
種類 形式 1940 1964 1972 1981 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
銀座線 1000形 54 115 87 85 67
100形 30 30 2 2
2000形 106 166 148 154 104
01系 36 138 222 228 228 228 114
1000系 120 240
丸ノ内線 300形 296 320 320 320 284 18
  2000形 18 18 18      
02系 42 318 336 336 336 336 216
2000系 120
日比谷線 3000系 166 304 304 304 280
03系 40 336 336 336 336 336
13000系 294
東西線 5000系 297 373 420 420 230 200 40
  05系 60 240 270 430 430 312 312
  07系 60 60 60
15000系 130 160
千代田線 5000系 40 53 6 6 6 6 6 6 3 3
6000系 133 283 323 343 353 353 353 353 193 13
06系 10 10 10 10 10
16000系 160 370
有楽町線 7000系 100 260 340 340 340 340 210 180 180
・副都心線 07系 60 60 60
10000系 360 360 360
半蔵門線 8000系 72 166 190 190 190 190 190 190
  08系 60 60 60 60
南北線 9000系 32 102 126 138 138 138
年表

 ○東京地下鉄道→(1941.9.1)帝都高速度交通営団→(2004.4.1)東京メトロ
  1927.12.30 浅草〜上野間2.2km開業
  1934.6.21 浅草〜新橋間全通
  1941.9.1  帝都高速度交通営団に事業譲渡

 ○東京高速鉄道
  1938.11.18 青山六丁目(現・表参道)〜虎ノ門間開業
  1939.1.15 渋谷〜新橋間全通
  1941.9.1  帝都高速度交通営団に事業譲渡

 ○帝都高速度交通営団
  1941.9.1  浅草〜渋谷間14.3km(現・銀座線)を譲り受ける
  1954.1.20  丸ノ内線:池袋〜御茶ノ水間6.4km開業
  1961.3.28  日比谷線:南千住〜仲御徒町間3.7km開業
  1962.1.23  丸ノ内線:池袋〜荻窪間24.2km全通
  1962.3.23  方南町支線:中野坂上〜方南町間3.2km全通
  1964.8.29  日比谷線:北千住〜中目黒間20.3km開業
  1964.12.23 東西線:高田馬場〜九段下間4.8km開業
  1969.3.29  東西線:中野〜西船橋間30.8km全通
  1969.12.20 千代田線:北千住〜大手町間9.9km開業
  1974.10.30 有楽町線:池袋〜銀座一丁目間開業
  1978.3.31  千代田線:綾瀬〜代々木上原間21.9km全通
  1978.8.1  半蔵門線:渋谷〜青山一丁目間2.7km開業
  1979.12.20 北綾瀬支線:綾瀬〜北綾瀬間2.1km開業
  1988.6.8  有楽町線:和光市〜新木場間28.3km全通
  1990.11.28 半蔵門線:渋谷〜水天宮前間全通
  1991.11.29 南北線:駒込〜赤羽岩淵間6.3km開業
  1994.12.7 小竹向原〜新線池袋間(のちの副都心線)開業
  2000.9.26 南北線:目黒〜赤羽岩淵間21.3km全通
  2003.3.19 半蔵門線:水天宮前〜押上間6.0km延伸
  2004.4.1  営団の民営化により東京地下鉄発足
  2008.6.14 副都心線:小竹向原〜渋谷間11.9km全通

東京メトロ