上野懸垂線は、1957年に開業した、日本で最初のモノレール。上野動物園の施設の一部のようであるが、公道を横断するため遊戯施設の扱いにならなかった。上野式と呼ばれる独自の方式で、日本でいちばん短いモノレールでもある。一方、約50年後の2008年に開業した日暮里・舎人ライナーは、案内軌条式の新交通(AGT)となっている。
上野懸垂線
 上野懸垂線の車両は、現在4代目。車両の入換にあわせて設備更新のための長期休止があり、40形導入時には1年半も休止していた。40形も、老朽化にともない2019年11月に営業を休止しており、今後、モノレールとして存続するかどうかはまだ決まっていない。なお、初代のH形は、日本車輌豊川製作所の公道から見えるところで保存されている。
   
2005.8 40形 2017.7 H形:日本車輌豊川製作所 
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
H形 2 1957 1966
M形 2 1966 1984.8
30形 31、32 2 1985.4 1999.12  
40形 40-1、40-2 2 2001.5  
日暮里・舎人ライナー
 300形
 日暮里・舎人ライナー開業時の車両で、全長9000mmのステンレス車体。開業時は5両編成12本だったが、輸送力増強のため4本増備されている。
  
2017.7 足立小台駅
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
300形 301-316F 80 2008.3-11.11
 320・330形
 日暮里・舎人ライナーの、さらなる輸送力増強のために登場したもので、当初は5両編成1本ずつ。330形の方が先の登場で、330形はアルミニウム合金製、320形はステンレス製である。2019年以降、330形の増備が行われている。
 
2017.7 320形:足立小台駅 2017.7 330形:足立小台駅
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
320形 321F 5 2017.4
330形 331-333F 15 2015.8-20.  
形式別車両数
種類 形式 1964 1972 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
上野懸垂線 H形 2
M形 2 2
  30形 2 2
  40形 2 2 2 2
日暮里舎人ライナー 300形 70 80 80
320形 5
  330形 5
年表

 ○上野懸垂線
  1957.12.17 上野動物園東園〜上野動物園西園間0.3km開業
  2019.11.1  営業休止

 ○日暮里・舎人ライナー
  2008.3.30 日暮里〜見沼代親水公園間9.7km開業

東京都交通局 モノレール・新交通