伝統的な鳥の分類では、トキやサギなどがコウノトリ目に含まれていた。1990年代に、SibleyとAhlquistによってDNA分析をもとにした新たな分類が発表され、何とタカやカモメ、ウ、ペンギンなどまでコウノトリ目に含むという大集団とみなされた。これはいくら何でもやりすぎではないかと思ったら、結局この分類は否定されたようで、さらに最近の研究ではトキやサギもペリカン目に移されて、コウノトリ目はコウノトリ科のみという小さな仲間になってしまった。

 
コウノトリ科
 ズグロハゲコウ(トヨヨ)
 パンタナールを代表する鳥。人の背丈ほどもあり、赤い首輪が印象に残る。高い木の上で夕陽をバックに佇む姿は美しかった。 
2004.9 北パンタナール 2004.9 北パンタナール
 コウノトリ(シュバシコウ)  シロエンビコウ
 日本にいるコウノトリとは別の種で、世界的にはこちらが一般的なコウノトリだと思うが、日本名はシュバシコウとかヨーロッパコウノトリと呼ばれる。赤ん坊を運んでくるという伝説があるのはこちらの鳥である。珍しい鳥ではなく、バスの車窓から普通に見られた。  何度も見かけた鳥であるが、名前がわかったのは帰国してからである。
  2006.5 アルジェリア、バトナ 2004.9 北パンタナール
 アメリカトキコウ  アフリカトキコウ
 これもよく見かけた気がしたが、写真を見ると1枚、それも端の方に小さく写っているものしかなかった。  同じトキコウという名でも、アメリカとはだいぶ印象が違う。川辺の木の上で集団をつくっていて、ヒナも見ることができた。 
2004.9 北パンタナール 2007.8 ボツワナ、チョベ
 アフリカハゲコウ
 ビクトリアフォールズのロッジのすぐ前の木にいた鳥。明け方で薄暗かったのと、バッファローの大集団に気をとられてあまりよくは見なかったが、エトーシャで再会できた。
  2007.8 ジンバブエ、ヴィクトリアフォールズ 2018.5 ナミビア、エトーシャ
 クロスキハシコウ  
  嘴がきちんとかみ合わず、隙間が少し開いているのが特徴である。それに気付かないと黒一色で面白味がない。 
  2007.8 ボツワナ、チョベ

コウノトリ目