かつてはペリカン目に分類され、Sibleyの分類ではコウノトリ目に統合されたが、最近の研究では逆にカツオドリ目として独立している。中でもカツオドリ科、ヘビウ科、ウ科は近縁で、グンカンドリ科だけは少し離れている。

カツオドリ科
 アオアシカツオドリ 
 ガラパゴスでもっともよく見た鳥の1つで、青い足が印象的であるが、飛んでいる時は見えない。このように足が見えたのは一度だけである。よく見たのは勢いよく海にダイブして魚を取っている所で、垂直に落下する様子は見ているだけでスリルがある。 
  2004.5 ガラパゴス、イザベラ島
 アカアシカツオドリ  
 ブルーホールに近いハーフムーンキーでは、カツオドリとグンカンドリが入り乱れてコロニーをつくっていた。 
 2015.5 ベリーズ、ハーフムーンキー
ヘビウ科
 アメリカヘビウ
 翼を乾かすため、よく翼を広げており、ポーズをとっているようである。  左の写真と色が違うが、左が雌、右の黒いのは雄のようである。
  2004.9 北パンタナール 2006.12 アルゼンチン、イグアス
 アフリカヘビウ
 首の茶色が特徴で、上品な印象がある。 
  2007.8 ボツワナ、チョベ
ウ科
 ナンベイヒメウ  ガラパゴスコバネウ
 ウの仲間はほとんど真っ黒なので、区別しにくいし面白味があまりない。ただこのヒメウは、河辺で頭より大きい魚と格闘していた。  水中の魚を取るため泳ぎが得意になり、羽が退化して飛べなくなった世界唯一のウ。ガラパゴスでも限られた地域のみに生息する固有種である。運よくコロニーを訪れたので、ヒナも見ることができた。
 2004.9 南パンタナール 2004.5 ガラパゴス、フェルナンディナ島
 キノドハナグロウ
 ドイカー島への船から見た鳥で、その名の通り喉の黄色が特徴。ただ、それに気づいたのはパソコンで写真を拡大してからである。  
 2007.8 南アフリカ、ハウト湾
グンカンドリ科
 アメリカグンカンドリ
  オスは喉が赤く、求愛のために赤い袋を大きくふくらます姿がよくガラパゴスの鳥の写真として紹介されているが、コロニーには行かなかったので見ることができなかった。上空を旋回しているだけではよくわからないが、とまっている姿を見ると大きくて貫禄があり、軍艦の名に恥じない感じがする。
 2004.5 ガラパゴス、イザベラ島

カツオドリ目