黒羽の有志が中心となって建設した路線。黒羽で突然方向が変わっているのは、茨城県の大子をめざしたからのようであるが、延伸を断念して黒羽〜那須小川間は1939年に廃止している。戦後しばらくは旅客、貨物ともまずまずの輸送量だったが、1965年頃から赤字となり、会社はバス事業に軸足を移して1968年廃止になった。

  1918.4.17 西那須野〜黒羽間開業
  1924.12.6 黒羽〜那須小川間開業
  1939.6.1  黒羽〜那須小川間廃止
  1968.12.16 西那須野〜黒羽間廃止 
   1941 1949 1955 1960 1965 1967
 輸送人員(千人/日) 1.8 3.0 3.6 3.8 2.8 1.8
 輸送密度(千人/日) 1.0 1.7 1.9 2.0 1.7 1.0
 貨物輸送量(万t/年) 9.0 7.6 4.8 5.3 4.5 4.9
 営業係数 65 100 98 100 134 190
廃線跡
 西那須野-那須小川13.1km
 大田原まではほとんど市街地で、サイクリングロードになっている所が多いが車を止める場所もなかなか見つけられないのでゆっくり見学できない。サイクリングロードは大田原駅の手前で途切れる。
2007.12 乃木神社前駅跡@ 2007.12 乃木神社前駅付近@
 大田原駅の先にトンネルがあるはずだが、見つけられなかった。川を渡った中田原あたりからは立派な車道になっていたが、ところどころ細い道として残る所もある。黒羽駅は痕跡が無く、その先は廃線跡かどうか自信のない所ばかりだったが、箒川の橋脚だけは廃線跡とわかった。
2007.12 金丸原駅付近A 2007.12 湯津上駅付近B
 

東野鉄道