103系をベースに、地下鉄東西線乗入れ仕様として開発された形式。車体は国鉄初のアルミニウム合金製で、20m級4扉。台車は、国鉄通勤車初のダイレクトマウント式空気ばねとなるDT34とTR204。機器類は103系とほぼ同じで、主電動機はMT55(1時間定格出力110kW)、駆動は中空軸平行カルダン、制御は電動カム軸式、制動は電磁直通(発電併用)である。登場時は非冷房で、7両編成8本の56両製造された。登場時から引退まで、三鷹電車区のみに配置されていた。
国鉄
 当初は7両編成で、1981年と91年の編成組み替えにより10両編成となっている。写りは悪いが、1枚だけ国鉄時代の写真が残っていた。

 1966.10.1 総武線・地下鉄東西線にて営業運転開始
 1981    7両編成6本を10両編成4本に組替え
 
1984年頃 いちばん左の車両 
 番号  Mc
300
M
300
M
301
Tc
301
T
301
 前歴  登場  消滅  備考
1-   8 16 24 8 新製 1966.9-69.2  2003.8   
101-          3 M300・301 1982-91
JR東日本
 三鷹電車区  
 総武緩行線にステンレス車の205系が投入されると、誤乗防止のため東西線カラーの青帯に変わった。他路線に転用されることは無く、40年近く使用されて2003年6月に定期運用を終了している。長い間、大宮工場内に1両留置されていたが、2017年頃に解体されたようである。

 1989    黄帯から青帯に変更、冷房化改造
 1991    7両編成2本を10両編成・5両編成1本に組替え
 2003.6.10 定期運用終了
 2003.8.3  最後の営業運転
 
 左:冷房化改造後・青帯、右:登場時・黄帯

301系