陸奥鉄道が買収されて国鉄五能線となった後、かつての陸奥鉄道の株主が設立したと言われる。。冬のストーブ列車で有名な路線である。
2017.6 津軽21形:嘉瀬駅付近
戦前
 津軽鉄道開業時の車両は、3両のSLと15両の木造客車。しかし利用者が予想以上に少なかったため、3年後には経営効率化のためガソリンカーを導入している。キハ2は戦後にキハ2401と名前を変え、1962年まで残っていた。
種類 番号 両数  前歴 登場 消滅 備考
SL C351-353 3 新造 1929 1960
PC ハ1-11 11 武蔵野鉄道 1929 1957
ハフ1-4 4 武蔵野鉄道 1929 1957
DC キハ1→ハ1 1 新造 1932 1957
キハ2→2401 1 新造 1933 1962
戦後〜1950年代
 キハ2400形
 番号はキハ2400形としてまとめられているが、2401は戦前のガソリンカー、2402-03は国鉄キハ07形に似た新造車、2404-06は三岐鉄道からの譲受車と、まったく異なるものである。1975年までにすべて消滅した。
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
キハ2400形 2402-2403 2 新造 1950.10 1975.11
2404-2406 3 三岐キハ1-3 1957.4 不明
 DC20・DD350形
 蒸気機関車を置き換えるために導入されたもので、どちらもロッド駆動式である。DC20形は東野鉄道に譲渡されたが、DD350形はストーブ列車などの牽引機として60年以上活躍している。
   
1991.3 DD350形:津軽五所川原駅 2024.1 DD350形:十川-五農高前間
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
DC20形 201-202 2 新造 1952.4 1964 →東野鉄道
DD350形 351-352 2 新造 1958.2
 木造客車
 戦前の2軸車を置き換えるために国鉄等から譲り受けた木造ボギー車。1960年代にはオハ31形などの鋼製車に置き換えられたようである。
形式 番号 両数  前歴 登場 消滅 備考
ホハ12000形 12001-02 2 国鉄ホハ12000形 1954 不明
ナハフ14100形 14101-02 2 国鉄ナハ14100形等 1954 不明
 キハ24000形  
 キハ24021-24は、国鉄キハ20形と同タイプの自社発注車。津軽鉄道初の20m車であった。キハ24025-26は、国鉄キハ11形を譲り受けたものなので、形態は異なっている。いずれもワンマン運転には対応しなかった。後者はキハ22形、前者は津軽21形に置換えられて消滅している。
1991.3
 形式 番号 両数 前歴 登場  消滅  備考
キハ24000形 24021-24 4 新造 1962.4-67.4 2000.3
24025-26 2 国鉄キハ11形 1975.11 1990.1
 オハ31・ナハフ1200形  
 木造車を置き換えるために導入されたもの。ナハフ1200形は、西武の電車を客車化改造した珍しいものである。まだ車籍が残っているが、ボロボロの状態で留置されていて使えるようには見えない。
 
2017.6 ナハフ1200形:津軽五所川原駅
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
オハ31形 311-313 3 国鉄オハ31形 1961.11 1983.11
ナハフ1200形 1201-03 3 西武クハ1150形 1965.9
1980年代以降
 オハフ33・オハ46形  
 1983年に国鉄から譲り受けたもので、30年以上ストーブ列車などに使用されている。
2017.6 津軽五所川原駅
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
オハフ33形 331 1 国鉄オハフ33形 1983.10
オハ46形 462-463 2 国鉄オハ46形 1983.10
 キハ22形
 国鉄キハ22形を譲り受けたもの。このうち1両は、1997年にTV番組の企画で香取慎吾と地元の子がイラストを描いてキャンバス号となった。現在も嘉瀬駅で保存されている。
 
2017.6 キャンバス号:嘉瀬駅 2017.6 津軽五所川原駅 
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
キハ22形 22027-029 3 国鉄キハ22形 1989.12 2007.10
 津軽21形
 キハ24000形を置換えるために導入されたもので、新潟鐵工所のNDCシリーズ。車体は全長18.5mの2扉。室内はセミクロスシート。愛称は「走れメロス」。津軽鉄道初の冷房車である。2007年にキハ22形が引退したため、気動車はこの形式に統一された。

  1996.11.18 営業運転開始
   
2017.6 五農高前駅  2024.1 五農高前-十川間 
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
津軽21形 101-102 2 新造 1996.11
103-105 3 2000.2
形式別車両数
種類 形式 1940 1954 1963 1972 1981 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
DC キハ1 1 1
キハ2400形 1 3 5 1
キハ24000形 2 4 6 6 4 4
キハ22形 3 3 2 2
津軽21形 5 5 5 5 5
SL C351形 3 1
DL DC20形 2 1
DD350形 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2
PC 戦前 15 15
戦後の木造車 4
オハ31形 3 3 3
ナハフ1200形 3 3 3 3 2 2 2 2 2 2
オハフ33形 1 1 1 1 1 1 1 1
オハ46形 2 2 2 2 2 2 2
年表

  1928.2.24 津軽鉄道設立
  1930.7.15 五所川原〜金木間13.1km開業
  1930.11.13 五所川原〜中里間21.3km全通(現在は20.7km)
  1984.2.1  貨物営業廃止

津軽鉄道