広義の越後山脈は、山形県の朝日岳付近から越後三山、谷川連峰を経て苗場山付近まで。このうち阿賀野川の北側は朝日・飯豊山地、谷川連峰以西は三国山脈とも呼ばれるので、狭い意味での越後山脈は粟ヶ岳付近から巻機山付近までとなる。守門岳などの火山もあるが、基本的には日本列島が形成される過程の隆起によって誕生している。

守門岳周辺
 守門岳(1537、二百名山) 
 破間川の北側にある、古い時代の成層火山。荒々しい雰囲気が感じられる山である。2008年は越後交通の跡をめぐっていたが、山がよく見えていたため、途中から山の見える場所を探し始めてしまった。    
2008.4 栃尾付近より
 浅草岳(1586)  
 守門岳の少し東、田子倉湖の北にある山。守門岳と同様に、古い時代の火山である。まだ近くから眺めたことは無い。    
2003.10 八海山ロープウェイ上より 左端:守門岳、右端:浅草岳
 粟ヶ岳(1293)  
 守門岳の北、越後平野に近いところにあり、越後山脈の最北にあたる。守門岳とは対照的に女性的な姿である。新潟へ行くと平野の向こうによく見えているが、この時がいちばん近づいた。 
2008.4 栃尾付近より
越後三山
 越後三山は、魚沼駒ヶ岳、中ノ岳、八海山の総称。いずれも、県境ではなく全体が新潟県内にある。
 魚沼駒ヶ岳(2003、百名山) 
 魚沼駒ヶ岳は越後駒ヶ岳とも呼ばれ、三山の中で最も形がいい。とくに奥只見へ行く途中の北側からの眺めが良かった。登山は、一般的な枝折峠からのルートで5時間程度の行程となる。
2003.10 奥只見シルバーライン入口より   2003.10 八海山池ノ峰より
 中ノ岳(2085、二百名山)
 中ノ岳は三山の最高峰であるが、いちばん奥にあるので見えにくい。奥只見からの帰りにトンネルを通らず枝折峠に向かったら、全体がくっきり見えた。登山は十字峡から6時間程度の行程で、魚沼駒ヶ岳から縦走することもできる。
 2003.10 銀山平より
左が中ノ岳、右は魚沼駒ヶ岳
1996.7 谷川岳より
中央奥の左が魚沼駒ヶ岳、右が中ノ岳
 八海山(1778、二百名山)  
 三山の中では標高が低いが、登るとなると切り立った岩が連なる難コース。最高峰の入道岳を始め、不動岳、地蔵岳、薬師岳などのピークが連なる。岩登りの技術は無いのでロープウェイで登るだけのつもりだったが、景色が良かったので池ノ峰まで1時間ほど散策した。
2003.10 ロープウェイ下より
左に薬師岳、右の少し離れたところが最高峰の入道岳
 2003.10 八海山池ノ峰より
奥只見湖周辺の山
 平ヶ岳(2141、百名山) 
 奥只見湖のいちばん奥、尾瀬の近くにある山。その名の通り、なだらかな姿である。登山ルートは1本のみで6時間半の行程となり、途中に山小屋が無いため、百名山の中でも体力を要する山の1つと言われている。
2003.10 奥只見湖より
 荒沢岳(1969、二百名山)
 平ヶ岳とは対照的に荒々しい姿で、見る角度によって変わっていく。奥只見湖の遊覧では印象に残る山であった。
2003.10 奥只見湖より
巻機山
 巻機山(1967、百名山)  
 谷をはさんで八海山の向かいにある山。知名度は低いが、越後湯沢周辺のスキー場からもよく見える。越後山脈の山は体力を要する所が多いが、ここも登山は5時間以上のロングコースとなる。
2003.10 八海山ロープウェイ上より 2006.2 石打スキー場より
左のなだらかな山が巻機山

越後山脈