北海道には、かつて簡易軌道と呼ばれる鉄道省の管轄下にない路線がいくつも存在したが、その中でも最後まで残ったものの1つ。北海道庁の直営だった時代もある珍しい路線である。国鉄美幸線の延伸区間(仁宇布〜北見枝幸)建設のため廃止となったが、結局美幸線が開業することはなかった。
  1929.12.1 小頓別〜幌別六線(のちの歌登)間開業(北海道庁が建設し組合が運営)
  1930.9.4  幌別六線〜北見枝幸間開業
  1932.7.10 北海道庁の直営となり、ガソリン車運行開始
  1933.11.10 幌別六線〜志美宇丹間開業
  1951     歌登〜北見枝幸間廃止、歌登村営となる(1962.1歌登町となる)
  1969.5    歌登〜志美宇丹間廃止
  1970.10.31 全線休止
  1971.5.29  全線廃止
 
廃線跡
 小頓別〜志美宇丹35.2km
 小頓別を出てすぐの所に最近まであったはずの橋梁は消えていたが、その先のトンネル入り口はすぐ見つかり、トンネル上の謎の十字架も確認できた。歌登の駅跡は、広い空間から場所は確認できたが、鉄道の面影は無い。ここから志美宇丹までは、目に付くのは美幸線の未成区間ばかりで何も発見できなかった。
2009.10 小頓別〜吉田間のトンネル@   2009.10 歌登駅跡A
2009.10 健康回復村に保存されているDLB

歌登町営軌道