歌志内線(砂川-歌志内14.5km)
 北海道で最も古い路線の1つで、当初は北海道炭礦鉄道の終点であった。歌志内市は、炭鉱の閉山によって人口が減り、全国で最も人口の少ない市となっている。国鉄末期の輸送密度は1002人と少なかったが、貨物輸送があったため第1次特定地方交通線からは除外され、第2次特定地方交通線として廃止されている。

  1891.7.5 北海道炭礦鉄道岩見沢〜歌志内間開業
  1906.10.1 買収、砂川〜歌志内間は歌志内線となる
  1984.6.22 第2次特定地方交通線として廃止承認
  1988.4.25 全線廃止 
  1932 1937 1949 1956 1960 1965 1970 1973 1977 1980 1983 1986
 輸送人員(千人/日) 0.7 1.1 3.3 3.0 3.3 3.9 2.3 1.9 1.5 1.1 0.9 0.5
 輸送密度(千人/日) 0.4 0.7 2.4 2.2 2.5 2.2 1.8 1.5 1.1 0.9 0.7 0.4
 貨物輸送量(万t/年) 56.3 104.1 83.1 84.2 145.4 150.9 86.1 33.9 33.1 34.7 41.1 26.8
営業中
 第1次と第2次の微妙な差は私にとっては大きく、第1次特定地方交通線として廃止された路線は1つも乗車していないが、第2次は半数近く乗ることができた。歌志内線も廃止の1年前に乗車しているが乗客はあまりいなかった。
1987.3 歌志内駅 1987.3 歌志内駅
廃線跡
 廃線跡の多くは、車道やサイクリングロードに転用されている。終点の歌志内は区画整理されたようで、駅の位置がわからなかった。
2011.7 焼山〜文殊間@ 2011.7 神威駅付近A
2011.7 歌志内駅跡B
 
 上砂川支線(砂川-上砂川7.3km)
 単独の路線ではなく、函館本線の支線だったためか、国鉄末期の廃止対象からは逃れた。しかしJRとなって間もなく廃止されてしまった。

  1926.8.1 砂川〜上砂川間開業
  1994.5.16 全線廃止 
  1949 1956 1960 1965 1970 1973 1977 1980 1986
 輸送人員(千人/日) 2.9 1.8 7.0 4.5 1.6 1.1 0.8 0.6 0.1
 輸送密度(千人/日) 不明 不明 4.7 3.3 1.3 0.9 0.7 0.5 不明
 貨物輸送量(万t/年) 62.8 34.8 92.0 98.8 79.2 58.5 不明 不明 不明
営業中
 乗車したのは廃止の6年前。終点の上砂川駅は映画のロケが行われた所で、その時に使われた「悲別駅」の看板の方が目立っていた。
1988.3 上砂川駅 1988.3 上砂川駅
廃線跡
 訪問したのは廃止から17年後であるが、上砂川駅の駅舎は当時のまま保存されていた。ただし位置は変わっているようである。終点手前の路盤も発見したが、その他はよくわからなかった。
2011.7 東鶉〜上砂川間C 2011.7 上砂川駅跡D

歌志内線・上砂川支線