漢の滅亡後、混乱の時代が長く続いたが、581年に隋王朝を開いた文帝が589年に中国再統一を成し遂げた。618年には高祖が皇位を簒奪して唐王朝を開き、300年続く大帝国が成立する。唐の時代には、中国唯一の女帝、則天武后や、楊貴妃を妻とした玄宗など、皇帝もバラエティに富んでいる。玄宗の死後、唐は戦乱が続いて少しずつ衰え、907年の滅亡後は再び分裂の時代に戻っている。

 文帝 581〜604
 煬帝 604〜618
 高祖 618〜626
 太宗 626〜649
 則天武后 690〜705
 玄宗 712〜756

陜西省
 西安  
 西安はかつては長安とよばれ、漢、隋、唐など多くの王朝の都がおかれた。厳密には漢の時代の長安は少し離れていて、漢代の見所はない。
 空港に着くと、まず北門に向かって観光客の歓迎セレモニーが行われた。現在残る城壁は14世紀の明の時代のものだが、立派で上からの眺めもいい。
 大雁塔は、玄奘三蔵が持ち帰った経典を保存するために652年に建てられたといわれる。おそらく建物としては中国最古の部類に入るであろう。
2001.10 北門  2001.10 大雁塔
  華清池は、747年に玄宗皇帝が整備した離宮で、楊貴妃とともに冬を過ごしたと言われている。建物は復元されたものだが、水辺の気持ちいい所であった。
2001.10 華清池 2001.10 華清池

隋・唐王朝