中央アジアは、文献にはあまり登場しないが四大文明に匹敵する歴史があるといわれ、トルクメニスタンにあるマルグッシュではBC2000年頃の遺跡も発見されている。ホラズム地方と呼ばれるアムダリア川下流域には、紀元3世紀頃に繁栄した古代ホラズム王国の遺跡が数多く残されているが、文献がほとんどなく謎に包まれている。

ウズベキスタン
 カラカルパクスタン  
  ウズベキスタンの北西部、カラカルパクスタンは、かつての古代ホラズム王国の中心で、今もカラと呼ばれる城砦の跡が数十ヶ所も残る。これらのカラを巡る旅は通称カラまわりと呼ぶらしく、遺跡好きにとっては魅力的なところである。
 ところが、朝タシケントから飛ぶはずの飛行機が、オーバーブックにより乗れないという。15時40分発に変更では、到着したら夕方で観光の時間はない。カラまわりができなければ旅の楽しみの半分が無くなってしまうと思ったが、翌朝5時40分に出発して駆け足でまわることになった。アムダリア川を渡る6時半頃にようやく日の出を迎え、最初のカラには7時40分到着。グルドゥサン・カラは長方形の壁が残るだけで、印象に残っていない。
2008.9 グルドゥサンカラ
 2ヶ所目はトプラク・カラ。ここはかつての部屋のような区画が残っていて面白い所である。ただ、どのカラがいつの時代に何の目的で建てられたのか、何もわからないのが残念だ。
2008.9 トプラク・カラ 2008.9 トプラク・カラ
  3ヶ所目はアヤズカラで、いちばんの見所である。丘の上に3号カラ、下に2号カラ、そしてその隣にほとんど崩れた1号カラと、3つのカラが立体的に並ぶのでどこから見ても美しい。ただ、無理やり半日でまわるためか見学は丘の上の3号カラだけになってしまった。上から見下ろす2号からの姿もよく、近づいてみたかったと思う。
2008.9 アヤズカラ
手前2号カラ、山の上に3号カラ
2008.9 アヤズカラ
2号カラと右下に1号カラの跡
2008.9 アヤズカラ 3号カラ 2008.9 アヤズカラ 3号カラ
 アヤズカラで終わりかと思ったが、もう1ヶ所訪れた。しかも時間を気にしながら道に迷いながらの到着だったが、規模は大きくない。丸い形が他のカラとは違っていた。11時にカラまわり終了。この後には国境を越えてトルクメニスタンのクフナ・ウルゲンチを観光後、飛行機でアシュハバードに向かうという強行スケジュールが待っている。
2008.9 コイクルルガン・カラ

古代ホラズム王国