矢板線(矢板-新高徳23.5km)
 もとは下野電気鉄道で、1943年に東武鉄道と合併した後も廃止までSLが活躍した路線。

  1924.3.1   下野電気鉄道高徳(のちの新高徳)〜天頂間開業
  1929.10.22 天頂〜矢板間開業
  1943.5.1   合併により東武鉄道矢板線となる
  1959.6.30  全線廃止 
 新高徳から廃線跡の舗装道路を進むと、やがて未舗装になり、その先に橋台が残っている。西船生あたりからは再び舗装道路になる。
2007.12 西船生-新高徳間@ 2007.12 西船生-新高徳間A
 船生駅は建物の下にホーム跡がはっきりわかる。次の天頂もホームが残っていると思っていたのだが、廃止から50年近くもたって撤去工事が進められているのか、消滅してしまった。芦場はホームがそのままの状態で残っていて、鉄道の雰囲気が感じられる。
2007.12 船生駅跡B 2007.12 芦場駅跡C
 地蔵坂トンネルは見つけやすいと思ったが、最初は気づかず通り過ぎてしまった。その先で再び廃線跡は細い道になる。弥五郎坂トンネルや宮川の橋台など、最近まであったはずの痕跡は消滅してしまっていた。
2007.12 玉生-芦場間D
地蔵坂トンネル
2007.12 柄堀-玉生間E
 
 熊谷線(熊谷〜妻沼10.1km) 
 戦時中に、群馬県の大田・小泉方面へのアクセス路線として計画されたが、利根川を渡ることなく終戦を迎えた。戦後は2駅だけのローカル線として40年ほど営業が続けられ、晩年は東武唯一の非電化路線だったが、1983年に廃止となっている。

  1943.12.5 熊谷〜妻沼間開業
  1983.6.1  全線廃止 
 熊谷駅を出ると、JRと秩父鉄道の間に、熊谷線のレールが今も残っている。秩父鉄道との分岐部からは「かめの道」という遊歩道になっていて、かめの置物もあった。なお、「かめ」というのはスピードが遅かった熊谷線の愛称である。遊歩道が終わると立派な車道に変わっていて、一部工事中の所はあるが、鉄道の痕跡は無くなっていた。
2014.1 熊谷駅付近D
左:秩父鉄道、右端:JRの線路
2014.1 熊谷〜大幡間E
左:秩父鉄道の線路
2014.1 熊谷〜大幡間F
かめの道
2014.1 大幡駅付近G
 終点妻沼駅は立派な道路に変わっているが、大きな木の場所だったようである。近くには当時の気動車が展示されていた。
2014.1 妻沼駅跡H 2014.1 旧妻沼町立展示館J
  

東武矢板線・熊谷線