山梨交通のルーツは、山梨馬車鉄道と鰍沢馬車鉄道。1928年に馬車鉄道線を廃止し、1930年に電車線を開業させて電気鉄道に変貌した。戦時中にバス事業者等と合併して山梨交通となるが、戦後はバス事業が主力となり、電車線は1962年に廃止されている。

  1898.4.3  山梨馬車鉄道開業
  1901.6.1  鰍沢馬車鉄道開業
  1902.12.2  山梨馬車鉄道が鰍沢馬車鉄道を譲り受ける
  1906.12.1  山梨軽便鉄道となる
  1925.1.27  甲府電車軌道となる(29.4.11山梨電気鉄道に社名変更)
  1928.7.15  馬車鉄道線廃止
  1930.5.1  貢川〜大井(仮)間開業(電車線最初の開業)
  1932.12.27 電車線甲府駅前〜青柳間全通
  1938.6.22  峡西電気鉄道に譲渡
  1945.5.1  合併により山梨交通となる
  1962.7.1  廃止
  1941 1949 1955 1960
 輸送人員(千人/日) 6.7 9.3 9.2 7.4
 輸送密度(千人/日) 不明 不明 4.2 3.9
 営業係数 74 99 100 112
廃線跡
 甲府駅前〜甲斐青柳20.2km
 甲府の市街地は併用軌道だったのでやむを得ないが、専用軌道だった区間も、ほとんど立派な道路などに飲み込まれて、鉄道の痕跡はほぼ皆無であった。辛うじて、山梨交通ゆかりの車両が、上田丸子電鉄および江ノ電での活躍を経て、山梨交通廃線跡に近い公園で保存されている。
2017.1 甲斐青柳駅跡 2017.1 小笠原駅跡
 
2017.1 元モハ7:増穂町利根川公園 

山梨交通