中信エリアは、東側を八ヶ岳が南北に連なり、西側は霧ヶ峰、美ヶ原などのなだらかな高原が続く。このエリアの山はほとんどが火山であるが、活火山は無い。

八ヶ岳
 八ヶ岳は、約20の火山が一列に並ぶ。最高峰の赤岳周辺を南八ヶ岳、横岳・蓼科山周辺を北八ヶ岳と呼んでいる。北八ヶ岳では、約130万年前に火山活動が始まったと考えられており、それが落ち着いた後の約30万年前から南八ヶ岳の火山活動が始まった。記録に残る火山活動は無いが、約1000年前まで活動があったという説がある。
 
 赤岳(2899、百名山)、天狗岳(2646、二百名山)
 中央の三角の2つの山が左から赤岳と阿弥陀岳、その右に権現岳、編笠山、西岳と続く。左のやや平らに見えるのが天狗岳。八ヶ岳周辺はテニスをしに何度も訪れているが、こんなに晴れていることはめったに無い。南八ヶ岳の峰1つ1つがよく見えて、角度もこれまででいちばん良く感じた。
 
 2005.11 蓼科山より
 八ヶ岳は一列の山並みなので、見る角度によって印象が変わる。入笠山は西から、北岳は南から、金峰山は東から、韮崎は南東からの眺めである。
 登山は、美濃戸口から最高峰の赤岳まで5時間程度。もちろん縦走ルートもある。
2004.6 入笠山より
中央右の赤岳を中心に、右に権現岳、三ツ岳、左には阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、天狗岳と続く
2002.7 北岳より
中央が赤岳とすぐ左に横岳、さらに左に天狗岳、いちばん左は蓼科山
2003.10 金峰山より
右が赤岳、左は権現岳と編笠山
2007.4 韮崎より
左から編笠山、権現岳、赤岳
 中央の尾根から奥に飛び出ているのが阿弥陀岳で、すぐ左隣が最高峰赤岳。その左に権現岳、右には横岳、硫黄岳と連なっている。雲が多いが、南八ヶ岳の主な山頂はすべて見えている。 
 2008.11 飛行機より
 蓼科山(2530、百名山)
 蓼科山は、八ヶ岳全体の中で最北にあり、北八ヶ岳の最高峰。2003年は、秋の八ヶ岳の風景を楽しみに行ったが、蓼科山以外は雲の中だった。
2003.10 白樺湖より 2004.6 入笠山より
左が蓼科山、中央は横岳
 11月になってからの登山は少し不安であったが、快晴に恵まれて汗ばむほどであった。登山口からほとんど一直線の登りで、時間はそれほどでもないが自分の登っている山が見えないのは面白くない。しかし岩場に出ると八ヶ岳や南北アルプスの素晴らしい景色が広がった。山頂は大きな岩を敷き詰めたような不思議な所で、360度の景色を楽しもうとすると走り回らなければならなかった。

<登山口11:00-12:35山頂13:25-15:15登山口>  標高差810m
2005.11 登山口より 2005.11 山頂
霧ケ峰
 車山(1925、百名山)
 中央の丘のようなところが霧ヶ峰、その手前は白樺湖。「山」という感じには見えないので、百名山に選ばれたのが不思議なところである。
2005.11 蓼科山より
 霧が峰の最高峰車山も、山登りというより草原歩きで山頂に着いてしまった。この後八島湿原まで歩いたが、それでも少し歩き足りなかった。 
1997.7 車山高原より
美ヶ原
 王ヶ頭(2034、百名山)  
 中央の平らなところが美ヶ原、背後の雪山は立山と剣岳、いちばん右には鹿島槍と五竜も見えている。こちらも霧ヶ峰と同様に「山」には見えないが、テーブルマウンテンのような雰囲気もある。車で山頂のすぐそばまで行ったこともあるが、本当に真っ平で驚いた。 
2005.11 蓼科山より
 美ヶ原は中央手前で、平らな所が白くなってわかりやすい。奥には霧が峰への稜線が続き、さらに奥は中央アルプスである。 
2008.11 飛行機より

中信の山々