JR北海道、JR四国、JR九州の3社は、国鉄分割民営化後に経営が厳しくなることが想定されたため、民営化前に新型車両が製造された。キハ32形はその中の1つで、16m級の小型車。車体は鋼製で、全長16,300mm。扉は折れ戸。座席はロングシートで、トイレ無し。機関は新潟鉄工所のDMF13HS(出力250ps)。台車は廃車発生品のDT22G・TR51Eである。1987年に21両が製造され、すべてJR四国に引継がれた。
 
2023.10 八多喜-春賀間
一般車
 1-11はライトが丸型、12-21は角型と、形状が異なる。当初は徳島、松山、高知に配置されたが、1990年に徳島から撤退した。また、当初は徳島がブルー、松山はオレンジ、高知はレッドと地区ごとのカラーだったが、後に四国色に統一された。
 
1988.8 角ライト:牟岐線 1991.9 角ライト:土佐山田駅 
   
2005.12 丸ライト:若井駅付近   2017.11 丸ライト:松山駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
キハ32 1-21 21 新製 1987.2
 ホビートレイン
 予土線の観光列車として、2011年に海洋堂ホビートレイン、2014年に鉄道ホビートレインが登場した。鉄道ホビートレインは新幹線0系風の外観となり、座席も0系の転換クロスシートを使用している。観光列車とは言っても、どちらも通常の各駅停車として運行している。
 
2016.11 鉄道ホビートレイン:大内駅付近 2016.11 海洋堂ホビートレイン:北宇和島駅付近
 名称 番号 両数  前歴  登場  消滅
海洋堂ホビートレイン キハ32 4 1 同番号 2011.7
鉄道ホビートレイン キハ32 3 1 同番号 2014.2
トロッコ車両
 キクハ32形は、トロッコ列車の車両として1997年と2003年に1両ずつ製造された。改造ではなく新造車である。おもにアンパンマントロッコと大歩危トロッコとして運行している。大歩危トロッコは、2010年10月から藍よしの川トロッコとなった。
 
2023.8 アンパンマントロッコ:八十場-鴨川間
 
2016.11 大歩危トロッコ:多度津駅 2022.10 藍よしの川トロッコ:阿波池田駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
キクハ32 501 2 新製 1997.7 トロッコ車両
502 2003.10
車両配置表

1987 1990 1992 1995 1998 2000 2002 2005 2008 2010 2012 2015 2018 2020 2022
松山 7 14 13 13 13 14 10 10 10 11 11 12 15 15 15
高知 6 7 8 8 8 7 11 11 11 10 10 9 6 6 6
徳島 8
1 1 2 2 2 2 2 2 2 2

キハ32形