後志・胆振支庁は、火山が多く、羊蹄山、ニセコ、有珠山、恵庭岳、樽前山などはすべて活火山である。千島火山帯ではなく、那須火山帯に分類される。また、洞爺湖・支笏湖は、いずれもカルデラ湖。洞爺湖と有珠山周辺は、世界ジオパークに認定されている。
 
羊蹄山
 羊蹄山(1898、百名山) 
 羊蹄山は、約5万年前に誕生した成層火山。蝦夷富士とも言われ、どこから見ても美しい円錐形をしている。最後の噴火は、約2500年前とみられている。登山ルートは、倶知安コース、京極コース、喜茂別コース、真狩コースの4つ。どのルートも5時間程度の行程である。北海道で始めてのスキーとなるルスツでは、羊蹄山をかなり楽しみにしていたが、雲に隠れたままだった。
 1990.8 ニセコ駅付近より   1998.4 ルツスより
左奥の雲に隠れているのが羊蹄山
ニセコ
 ニセコアンヌプリ(1308) 
 ニセコは、尻別川をはさんで羊蹄山と向き合っており、ニセコアンヌプリ、イワオヌプリ、チセヌプリなどの火山が集まる。スキー場の整備が進み、北海道有数のリゾート地となっている。1993年にハイキングをしようと訪れたが、天気が悪く山はほとんど見えなかった。
1993.9 山名は不明
洞爺湖畔の山
 有珠山(732)  
 有珠山は、約11万年前に形成された洞爺カルデラの壁の上に、約1〜2万年前に誕生したもの。一時は活動を休止していたが、1663年に活動を再開し、国内でも最も活発な活火山の1つである。最近でも、1977年から78年にかけてと2000年に大規模な噴火が発生している。2000年の噴火では、JR室蘭本線が約1ヶ月間不通となった。
 1993.9 洞爺湖温泉付近より
2006.11 壮瞥付近より 2022.9 稀府より
 昭和新山(402)  
 1944年1月に隆起が始まり、6月に最初の噴火。その後も1945年9月まで隆起と噴火が続き、約1年半で新たな山が誕生した。昭和になってから生まれた山ということで昭和新山と呼ばれる。見ると、山というより溶岩の塊という感じだった。
1993.9 洞爺湖温泉付近より
支笏湖畔の山
 樽前山(1041、二百名山)、風不死岳(1103)
 支笏湖の南側にある山で、樽前山は珍しい樽型溶岩ドームの山として有名だが、遠くからではわからない。一方、風不死岳は湖畔に堂々とそびえていて、恵庭岳とともによく目立っていた。
1992.2 支笏湖より
左奥が樽前山、中央は風不死岳
2004.3 藻岩山より
左から樽前山、風不死岳、恵庭岳
 恵庭岳(1320)
 恵庭岳は支笏湖の北側で、遠くから見てもすぐわかる堂々とした姿である。 
1992.2 支笏湖より
札幌周辺の山
 手稲山(1024)
 札幌の西側にある山。札幌タワーに上ると、街のすぐ近くまで山がせまっていることがよくわかる。
2004.2 札幌タワーより

後志・胆振の山々