以前のユリ科はとても巨大なグループだったが、異質なものが混在しているということで、APG分類体系ではユリ目とクサスギカズラ目の5〜6科に再編された。それでも新たなユリ科には16属が残っている。
ユリ属
 透百合  山百合
 海岸の岩場に咲く。北海道のものはエゾスカシユリで、原生花園によく群生している。  神奈川県の県花で、花は驚くほど大きい。
1994.6 斜里以久科原生花園  2003.6 三浦市妙音寺
 ヒメサユリ
 写真は九州で見たものであるが、自生は山形・福島・新潟の3県のみである。  
2004.6 くじゅう野の花の郷  
 クルマユリ  
 クルマユリとコオニユリはなかなか違いがわからなかったが、一番の違いはコオニユリは1本の茎に多数の花がつく。どちらも比較的よく見る花で、他の高山植物にない派手な色なので、遠くからでもすぐわかる。
 1995.8 白馬岳 大雪渓上部  2002.8 白山 観光新道
 コオニユリ   
 2003.8 高峰高原 池の平 1995.7 鳥海山 御浜
カタクリ属
 カタクリ  
 早春、他の花に先駆けて咲く花は何とも可憐である。陽を浴びた三毳山の群落は、息を飲むほどであった。花は夜の間は閉じており、陽があたると10時頃いっせいに開き始めた。
   2003.3 三毳山
  2003.3 三毳山   2002.4 西木村八津
 2001.4 城山かたくりの里 2001.4 城山かたくりの里 
バイモ属
 クロユリ  
 北海道と本州中部以北の高山草原に分布。黄色の混ざった何とも言えない色が印象に残る。近づくといやな匂いもする。
  2002.8 白山 室堂  1995.8 木曾駒ヶ岳 千畳敷
 バイモ
2004.3 常泉寺
ホトトギス属
 ホトトギス  タマガワホトトギス
  山地に自生し、1つの茎にかなり多くの花がつく。  ホトトギスの高山種で、花は黄色である。
2003.8 大和市常泉寺 2002.8 白山 砂防新道
タケシマラン属
 タケシマラン 
大きな葉に隠れるように小さい花がついていて、とても見つけにくい。
 2003.7 大雪山 姿見付近
チューリップ属
 チューリップ
 色が派手すぎてあまり好みの花ではないが、規則正しく並んだ花見山のチューリップ園はなかなか美しかった。 
2003.4 福島花見山  2002.4 昭和記念公園

ユリ目 ユリ科