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◆[第370回]暦の会12月例会      
                           
平成23年12月17日(土)  出席者17名
                             会場=五反田文化会館2階
  
◆2012年版カレンダーの傾向と話題
           
………報告・全国カレンダー出版協同組合連合会事務局長=松原 順氏
◎本年は既製品カレンダーの商戦開始時に東日本大震災が発生。当時の状況を判断して1週間後に予定していた秋葉原での「2012年版新作カレンダー展示会」は急遽中止と致しました。
◎震災後、当組員のメーカーや販売店が被災地にカレンダーを寄付したところ、今日、明日、さらに先のことが確認できるとして、大変喜ばれたそうです。当年分のカレンダーが処分される時期であった為、在庫分ではなく新たに生産したカレンダーメーカーもあったようです。お役に立ててなによりでした。
◎全体的な商況について、冊数ベースで微減と見られています。
◎一方で昨今では宣伝品(名入れ)としてのカレンダーに対して、一般小売り市場での販売チャンネルが広がっています。従来の書店、文具店はもとより、スーパーマーケット、ホームセンターで見かけることも増えてきました。これら小売りのお店では基本的に自分のためにお買い求めになるわけですが、昨今ではお店によって「名入れ」注文に対応するところもありまして実際、数十部単位で名入れしてお配りされている方もおられるようです。少部数の企業販促としての需要もあるでしょうが、個人が気に入ったカレンダーを「年末のギフト」として差し上げているとも考えられます。
◎従来、既製品カレンダーは、企画(デザイン)や価格帯で一般小売りとは異なる市場を形成していたわけですが、このような住み分けが変化しつつあるのかもしれません。企業が配布するために都合の良いカレンダーから、もらった方(実際の利用者)が喜ぶ企画(デザイン)へ、という流れです。一方で小売り用の商品でもメモスペースが大きいなど実用的な要素が強い当業界のカレンダーの利点を取り入れておられます。
◎同組合で発行されている新作の2012年版カレンダーのなかから高い評価を受けたカレンダーを紹介します。(現物を回覧)●美しいステンドグラスを再現したカレンダー(フィルム)●くすりの飲み忘れや数量を守るために、朝、昼、夜、寝る前の4つのポケットが1週間分 
付いた「週めくり」のカレンダー●竹素材で出来たエコなカレンダー●休日の数字がとても大きいカレンダー など。

◆暦文協主催「12月3日=カレンダーの日」イベント等について
本年2月に設立された一般社団法人日本暦カレンダー文化振興協会(暦文協)主催による初の「12月3日=カレンダーの日」イベントが、東京は東京駅丸の内側のオアゾ丸善一階にて、 大坂はジュンク堂書店3階にて開催された。両会場ともチラシの入ったマスクを配布して「カレンダーの日」のPRを試みた。大阪会場では中牧理事長が来年の暦の特徴を解説し、また1階には暦に関するパネルコーナーを設置した。
◆今年もトーダンさんのご厚意でカレンダーをたっぷりとご寄贈いただき、出席会員はそれぞれお好みの絵柄のものを選んで持ち帰ることができました。ありがとうございました。       
                                      (以上、レポート=小川)