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◎[第377回]暦の会9月例会      
                                 平成24年9月19日(土)2時半~4時
                      会場=東向島のセイコー・ミュージアム/出席者=11名

  
 今回は、4月にリニューアルした墨田区の「セイコーミュージアム」の見学会を企画。残暑が厳しい中を、会員11人で訪問して来ました。
                             *
 東武伊勢崎線・東向島駅に1時半集合。改札を背に道を左へ4分ほど歩くと明治通りに合流。
 歩道を渡り右にしばらく進み、次の交差点を左に曲がればもう目的地でした。駅から約8分。
 前もって予約を申し込んでいたせいか、鈴木旻(あきら)館長他職員の皆さんにお出迎えいただく。
 まずは4階で、鈴木館長からこのミュージアムについての概要説明を拝聴。1881年、京橋采女町に服部時計店を創業、100周年の1981年には錦糸町の第一精工舎内にセイコー時計資料館を設立、その後、東向島に移転、130周年(2011)にはリニューアルの準備を開始し、本年4月に「セイコーミュージアム」と改名して改装オープンしたのだそうです。また、収蔵する時計は約1万3,000点、閲覧できる時と時計関係の文献資料は約7,000点に及ぶとのことでした。
 解説員の方とともに1階に降り、古代の日時計、水時計、燃焼時計、砂時計など〈時の計測の始まり〉の展示を拝見する。2階では16世紀にヨーロッパから渡来した定時法の機械式時計をもとにして日本独自の不定時法に対応させたという「和時計コレクション」の貴重な品々を、また1階と2階には、日本初の目覚まし時計や腕時計、世界初のクオーツ式腕時計など、セイコーのウオッチとクロックの製品の歴史がわかる「時と時計の進化」の様子を見学。
 再び、1階に降り、今度はスポーツ計時体験コーナーへ。ここには国際大会で使用される水泳用のタッチ板が用意されていて、スタートの合図とともに陸上100㍍のボルトの世界記録9秒58を自分の頭の中でカウントし、そのタイムと思われた瞬間に壁にタッチするというもの。皆さんが順番に挑戦しなかで、世話人の吉成さんが100分の数秒という僅差でタッチしたのは、お見事でした。4時となり、博物館の資料類を頂き、記念撮影。国内最大級の時計博物館での約2時間の滞在は、人が時をいかに身近なモノとすべく、その時代なりに創意工夫を続けて来たのかを、少しは理解できたよう思いますがいかがでしたか。
                                  (レポート=小川益男 暦の会理事)     
   *住所=〒131-0032 墨田区東向島3-9-7  ℡=03-3610-6248  入館料=無料
     開館時間=10時~16時  休館日=月、祝日(5月3~5は開館)、年末年始
     なお、事前に約をすると展示物解説などの便宜を図っていただけるとのことでした。