◆[第390回]暦の会12月例会レポート 平成25年12月7日(土) 2時~4時 会場=五反田文化会館 出席者=21名 今月は、本年の締め括りとして、恒例により、2014年版のカレンダーの傾 向や業界の話題等について、「全国カレンダー出版協同組合連合会」の松原 順 事務局長にお話しいただいた。加えて、ご持参下さった2014年版優秀カレンダー8点の披露と解説、来年4月3日~4日に予定されている新作展示会お よび「西暦2033年の旧暦閏月問題」のシンポジウム等の計画についても説明していただいた。 また、「暦文協」及び「暦の会」の2013年の主な活動内容については、小川から報告がなされた。 そして例会の締め括りには、恒例の ㈱ トーダンさん御提供の各種カレンダーの中から、会員それぞれの好みに合ったものをいろいろといただいて散会となった。なお、昨年に引き続き、大日本ピーアール㈱ の小澤 潤社長から「皇室カレンダー」20部の提供がありました。両社には厚く御礼を申し上げます。 |
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〈テーマ〉①〝2014年版カレンダーの傾向と業界の話題等について〟 講師……全国カレンダー出版協同組合連合会事務局長・松原 順氏 ■市況等について 2013年版の出荷状況は、既製品カレンダー業界団体加入社の合計で、約1億冊。2014年版の商戦は例年に比べて1か月程度の前倒し注文が、8~9月の段階で目立ったものの、その後は落ち着きを見せている。アイテムとしては写真月表が昨年比で微減、卓上カレンダーは微増。卓上モノはカレンダー専業者以外でも製造が可能であるため、競争が激しいという一面もある。 長期的な傾向としては、ライフスタイル、住環境の変化による影響も考えられる。室内が洋風になり、天井まで高さのあるキャビネットやクローゼット、さらに壁掛け式液晶テレビなど、ますます壁面の空きスペースが少なくなったことで、省スペースカレンダーや卓上カレンダーが重宝される傾向がうかかがわれる。そのほか、2015年版の商戦では、主要原材料である印刷用紙の値上げや消費税の影響が懸念されている。 ■祝日法改正案について 祝日として「山の日」を新設する動きがある。制定月日で統一感が見られないものの、カレンダー業界としては生産スケジュールの都合から、「2年後からの施行」を訴えて、議連などに陳情を重ねている。 ■新作展示会について 平成26年(2014)4月3~4日(木)の両日、東京・王子の「北とぴあ」において「2015年JCALカレンダー新作展示会」(主催・全国カレンダー出版協同組合連合会)を開催する。今回は最終日の4日に、同会場内にて、日本カレンダー暦文化振興協会(暦文協)主催による「西暦2033年旧暦閏月問題の解決に向けて」のシンポジウムが岡田芳朗先生を中心として計画されている。 ■来年版(2014年)カレンダーの傾向について 業界選出の優秀作品8点の実物が披露され、それぞれの特色を説明していただいた。また、 「富士山」など、今年の話題の商品も高い人気見受けられたとのことであった。 (以上、松原氏のレジメに小川が加筆・編集) 〈テーマ〉②〝「日本カレンダー暦文化振興協会」2012年活動報告、および「暦の会」2012年活動報告〟 講師……暦文協監事、暦の会理事・小川 益男 ◆2013年 暦文協の主な活動報告 *会員数170名 *事業期第3期(2012/8/1~2013/7/31) 1月 東京・大阪で日本印刷連合会主催「全国カレンダー展」開催、出品 2/22(金) 運営委員会(9月総会、12月3日イベントの検討、広報について) 3/26(火) 住吉大社にて日本暦学会開催、理事長出席 3/27(水) 実行委員会(9月総会、12月3日イベントの検討、広報について) 4/中旬 会報「暦文協NEWS」第5号発行 6/10(月) 近江神宮漏刻祭、事務局出席 7/16(火) 実行委員会(9月総会、12月3日イベントの検討、2014年版カレンダーの件) 8/12(月) 平成24年度会計監査、予算案作成 9/08(日) 東大弥生講堂にて理事会・定時総会・イベント開催:テーマ=月の誕生と歴史 講演①「星くずから地球へそして月へ」(国立天文台理論研究部教授・小久保英一郎氏)/②「中秋の名月って何?」(理事/国立天文台暦計算室長・片山真人氏)/テーマトーク/2014年オリジナルカレンダー(図柄=明治の引札暦)発表、配布他 10/25(金) 実行委員会(12月3日のカレンダーの日イベントについて) 10月中旬 会報「暦文協NEWS」第6号発行 12/03(火) カレンダーの日イベント:明治神宮にて新暦奉告参拝 記念講演=明治改暦から140年(岡田芳朗最高学術顧問)/平成25年暦予報発表 (中牧弘充理事長) /明治改暦140年パネル展示 ――――――――――――――――――――――――――――― ◆2013年「暦の会例会」(381~390回) の活動報告 1/12(土) 第381回「新年会」 於・目黒雅叙園・旬遊紀 会費5千円 2/16(土) 第382回「「仙台暦」について〟………岡田芳朗 会長 3/16(土) 第383回「初月観察について―新月はいつから見えるか」 ………べーリ・ドゥエル 先生 4/20(土) 第384回「ユリウス暦からグレゴリオ暦へ」 ………高橋正男 先生 5/26(日) 第385回 三嶋暦師の館参観と月光天文台〝世界のカレンダー展〟観覧会 6/22(土) 第386回「日時計の歴史と江戸時代―日時計の成立と発達の歴史」 ………小野行雄 先生 9/21(土) 第387回 ①「朏暦(みかづきごよみ)と新月初見」 ……べーリ・ドゥエル先生 ②「太陽系小天体名の発音調査」について………古川麒一郎 先生 10/26(土) 第388回「『新法暦書』管見~天保暦と木星~」 ………石原幸男 先生 11/16(土) 第389回「安政4年(1857)仙台七十二候について」 ………岡田芳朗 会長 *新日本カレンダーさんのご厚意で岡田会長監修の「日めくり」が配布された。 12/07(土) 第390回 ①「2014年版カレンダーの傾向と業界の話題等について」 ………松原 順氏(全国カレンダー出版協同組合連合会&暦文協事務局長) ②「2013年における暦文協及び暦の会の活動報告について」(小川) *㈱ドーダンさんのご厚意で、来年の各種カレンダーの頒布会を行なう。 ◎いよいよ、例会400回記念まであと残すところ1年、10回となりました!皆さんの知恵を結集させて、ぜひ成功させましょう! |
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(レポート=小川益男 暦の会理事) |